こんにちは、まるおです。
自分も美容師になってから15年以上が経ちました。
美容師を長く続けていると、この業界の裏事情も知りたくないのに詳しくなります。
美容師は技術職であると同時に接客業でもあるため、お客さんには笑顔を振りまいて対応するのが基本的には当たり前の仕事です。
しかしその笑顔の裏で、美容師がお客さんには言わないこともあります。
言わない方が善なのか?言うことが悪なのか?
人それぞれさまざまな見解がありますが、お客さんには言わないことが存在するのは事実です。
この記事では、現役美容師であるわたくしまるおが「美容師がお客さんには言わないこと」をこっそりと教えちゃいます。
Contents
美容師がお客さんには言わないこと

やらなくても良い・やらない方が良いメニュー
美容師にとって個人売上は、お給料に関わる大変重要なものです。
売上を上げるために、
やる必要のないトリートメント・やらない方が良いパーマなどは教えてくれないケースがあるのです。
むしろメニューをどんどん進められて、会計の時には予定していた金額よりもかなり高くなった。。という経験のある方は多いはずです。
市販や自店で扱っていない良質なヘアケア用品
自分のお店で売っているシャンプーなどはどんどん勧めてくるのに、市販や自店で扱わないおすすめシャンプーを聞くと完全否定される、そんな美容師さんと出会ったことがある方多いと思います。
自分のお店の商品に自信があるのは結構なことですが、市販や自店で扱わないものでも良いものは良いとちゃんと教えてくれる美容師さんはほとんどいません。
こちらも売上と大きく関係しており、お店の商品の販売手当てを重視する美容師さんは、市販のおすすめの商品などまず教えてくれません。
自店以外のおすすめの美容室・美容師さん
当然といえば当然ですが、自分のお店にお客さんを囲おうとするため教えてくれないケースがほとんどです。
正直なところ、、
現在はひとつのことに特化した美容室・美容師さんが多いため、他のお店に行ってもらった方がお互いwin-winな場合もたくさんあります。
例えば、、
- メンズ特化
- 縮毛矯正特化
- ショートヘア特化
- ハイトーンカラー特化
- エクステ特化
という感じです。
専門店も多いので、お客さんに情報提供し合う体制が美容業界全体にあってもいいのにな、と個人的には思っています。

トリートメントの本当の真実
この場で正直に申します。
トリートメントをしても髪は元の健康な状態には戻りません。
トリートメントによってもたらされる髪への効果は、今以上ダメージしないよう毛髪環境を整える・手触りを良くする・髪にツヤを与える・栄養で満たすものであり、髪の健康状態を元に戻す力は残念ながらありません。
この事実を美容師さんは知っていながら伝えてくれない方も多いです。
本当のことをいえば、サロンでトリートメントをしてもらえるチャンスが減りますからね。

ヘアカラーの色持ちの真実
こちらも正直に言います。
黒染めなど極端なヘアカラーをのぞき、ヘアカラーの色持ちは2〜3週間程度です。
1ヶ月以上色持ちするようなヘアカラーは相当色素の濃いヘアカラーで、一般的なヘアカラーは3週間色持ちすればむしろ良い方です。
この事実を伝えてくれない美容師さんは意外と多いです。

スキばさみは髪がダメージする
こんな方は注意が必要です。
髪を軽くする時、多くの場合スキばさみを使用しますが、このスキばさみが髪を傷めることを伝えてくれない美容師さんは意外と多いです。
お客さんからの「軽くして欲しい」という要望に応えなくてはならない美容師さんの気持ちも痛いほどよくわかるんです。
しかし、「髪をスキすぎると痛みます」と軽くしすぎるのを止めてくれる美容師さんはとても髪想いの優しい美容師さんです。
正直で誠実な美容師さん

美容師という職業に限らずですが、
自分やお店にとって不利益なことはわざわざお客さんに伝える必要はありません。
言わなくて良いことを伝えることで、売上が落ちたり、来店頻度が下がったりということも起こりうります。
この記事で紹介した事柄は、おそらく多くの美容師さんがお客さんには口にしないことばかりです。
しかし中には、きちんとお客さんに伝えるべきことを伝えてくれる美容師さんもいらっしゃいます。
そんな正直で誠実な美容師さんは、本当に貴重な存在です。
お客さんの髪の毛のことを何よりも最優先し、真摯に向き合ってくれる美容師さんは残念ながらそんなに多くはいません。
自分自身15年以上の美容師人生でたくさんの美容師さんと働いてきましたが、そんな正直で誠実な美容師さんは本当にごく一部の方だけです。
是非そんな美容師さんと出会いたいものですね。
そしてそんな美容師さんと出会えたなら絶対に離しちゃだめですよ。

まるお