こんにちは、まるおです。
「自分で自分の髪質をきちんと把握している人」というのは意外と少ないです。
直毛だと思っていた方でも、美容室にいくと「クセがありますね」と言われたり、太いと思っていた髪が美容師さんからは「細いですね」と言われたり。
髪にはさまざま髪質があり、その髪質によって日々のお手入れの仕方が変わってきたりします。
この記事では、現役美容師が教える「髪質の種類」そして「髪質別おすすめのお手入れ方法」をご紹介します。

髪質の種類と特徴

直毛
いわゆる真っ直ぐな髪質のことです。
しかし実はまったくクセがなく本当の意味で直毛という方はほとんどいません。
むしろ毛が真っ直ぐな直毛の方ほど、生えグセや毛流れのクセの影響を受けやすい方が多いです。
直毛とパーマのかかりづらさはあまり関係がなく、
パーマのかかりやすさ・かかりづらさは髪の硬さ=弾力に大きく左右されます。
直毛の方はキューティクルの向きが一定のため、見た目のツヤなどが出やすい分髪のダメージに疎くなってしまうこともしばしばあります。
髪にツヤがあってきれいでも、実際はダメージを受けていることもあるので注意しましょう。

クセ毛
実はクセ毛にもいろんな種類があります。
うねるクセ、広がるクセ、縮れているクセなど、多くの場合湿気に反応してクセが強くなります。
クセ毛はツヤがなく乾燥しやすい状態の毛で、ダメージしていなくてもパサパサしていたりという非常に悩ましい髪質です。
クセ毛の原因は遺伝など先天的な要因がほとんどですが、実はエイジングによってもクセ毛になるんです。
直毛だった方が年齢と共にクセ毛になることはよくあります。
早くからの髪のエイジングケアをすることでエイジングによるクセ毛は防ぐことが可能です。

硬毛
男性に多い髪質ですが、もちろん女性にもいらっしゃいます。
髪が硬いということは、髪にハリコシ=弾力があるということです。
髪の弾力は年齢と共に失われていくので、髪が硬い方は年齢を重ねてから髪が扱いやすくなるケースが多いです。
硬い髪はなかなか言うことを聞かないことが多いですが、パーマが非常にかかりやすい髪質なので、かかりすぎないようにパーマの強さ加減には注意するようにしましょう。
軟毛
軟毛はいわゆる猫っ毛さんです。
ハリコシがなく、コテで巻いてもすぐとれるような髪にクセがつきづらい髪質です。
寝癖などついてもすぐとれる反面、パーマのかかりや持ちも非常に悪く、パーマをかける際には少し強めにかける or デジタルパーマの施術をおすすめします。
ボリュームが出づらいといったデメリットもありますが、透明感のあるカラーが表現しやすかったりと、いわゆる今っぽい外国人風ヘアはこの猫っ毛の方がもっとも適しています。

太毛
硬毛とほぼセットになることの多い髪質です。
1本1本が太いためボリュームが出やすく、お手入れに悩まれる方も多いです。
こちらも年齢と共に髪は細く痩せてくるので、年齢を重ねるに連れて扱いやすくなる髪質です。
一方ダメージに強く、痛みづらいといったメリットもあります。
メラニン色素をしっかりと含んだ髪であることが多く、黒い艶やかな髪質であることが多いです。

細毛
1本1本が細いので、なかなかボリュームが出づらい髪質です。
細いからといって必ずしも柔らかい軟毛ということはなく、細くても硬い髪質の方もいらっしゃいます。
細くて硬い髪というのは割と扱いが簡単だったりします。
一方で、年齢と共に薄毛が気になりやすい方もこの細毛の方が多いです。
髪質別お手入れ方法

直毛
直毛の方におすすめなのが、毛先をコテでワンカール・もしくは毛先ワンカールのパーマスタイルです。
毛先が曲がるだけで髪が格段に扱いやすくなるのと、雰囲気が一気にやわらかくなります。
コテで巻ける方はコテで、毎日巻くのが苦手な方はパーマをかけると良いでしょう。
いずれにしても髪への負担はありますので、しっかりとダメージケアもするようにしましょう。
クセ毛
クセ毛の髪質のお手入れでの最優先事項は保湿です。
乾燥しやすくパサついて見えるのが、クセ毛のもっとも深刻な悩みです。
まずはしっかりと保湿をしましょう。
そして保湿をすることにより、髪にしっとり重さが出てクセを緩和してくれる効果もあります。
クセ毛でお悩みの方は縮毛矯正をかけるのもひとつの対策ですが、一度縮毛矯正をかけるとクセ毛が伸びてくると非常に気になります。
一度かけるとずっとかけ続けなければならない、終わりのないループに突入してしまうことは覚えておきましょう。

硬毛
硬毛の髪質におすすめなのが、全体にゆるくパーマをかけるヘアスタイルです。
硬い髪はなかなか言うことを聞きづらいですが、ゆるくパーマがかかると劇的に扱いやすくなります。
しかしパーマがかかりやすい髪質なので、くれぐれも強くかかりすぎには注意しましょう。
硬い髪にパーマがかかりすぎると、より扱いが大変になります。。

軟毛
軟毛の方がもっとも気をつけなければならないのがダメージです。
そして軟毛の方ほど、髪の内部ケアが非常に重要になります。
軟毛の方は、保湿力の強いしっとりしたトリートメントを使うと、トリートメントの重さに髪が負けてしまい、ぺったんこになったり、べたついたりといった現象が起こりやすいです。
この髪の内部ケアは、自宅でのトリートメントではなかなか難しく、美容室でのトリートメントのようなシステムトリートメントでのケアがおすすめです。
「美容室のトリートメントとホームケア用品に関しての違い」は下記の記事をご覧ください。
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太毛
太い髪は、髪内部にしっかりとメラニン色素が詰まっているため、しっかりとした黒髪であることが多いです。
1本1本が太いため、髪全体のボリュームも出て見えるため、どこか重たい印象になりがちです。
太毛の方は、ほんのり明るいカラーリングをすることで、全体の雰囲気をやわらかく見せることが可能です。
メラニン色素が多いので、赤くなりやすい髪質なので、赤味を抑えてくれるアッシュ系やベージュ系のアラーリングがおすすめです。
スタイリングの関しては、ヘアオイルを使うと髪のボリュームを程よく抑えてくれるのでおすすめです。
細毛
細毛の方に特に意識して欲しいのが頭皮ケアです。
細毛の原因は、実は頭皮環境の乱れによって起こることもあります。
キレイな髪はきれいな頭皮から生えます。
生活習慣の乱れやストレス、エイジングなどさまざまな要因によって頭皮環境は乱れます。
実際に頭皮ケアをするようになって「髪が太くなった」という方も実際の美容室の現場で何度も見てきています。

まとめ
自分の髪質の種類や特徴を知ることで、最適なお手入れ方法を知ることができます。
自分の髪質というのはなかなか自分では判断できないことも多いので、美容師さんに「自分の髪質」について尋ねてみても良いかもしれませんね。
そして髪質は年齢と共に変化していくものです。
早いうちから髪のエイジングケアをすることで、いつまでも若々しくツヤのある髪を維持することができます。
まるお