こんにちは、まるおです。
美容室で髪を施術してもらったけれど、、
こんな経験は誰しもがしたことがあるはずです。
ヘアスタイルは美容師とお客さんとで、イメージを共有して作り上げるため、微妙なニュアンスの違いなどが生まれるのは仕方ない部分でもあります。
「仕上がりが気に入らない」場合、多くの美容室で【お直し】をすることが可能です。
お客さんの心理として「お直し」は迷惑かも?気まずいかも?と思われるかもしれませんが、
全然そんなことありません!
この記事では、ヘアスタイルが気に入らなかった場合の「美容室でのお直し」について詳しく解説していきます。
〜この記事の信頼度〜
この記事は美容師歴15年以上の現役美容師が書いています。

Contents
美容室の「お直し 」とは

保証期間
多くの美容室では、施術に対して保証期間を定めていることがほとんどです。
この保証期間とは、美容室で仕上がったヘアスタイルを保証するものです。
「保証期間内であれば無料でお直しができる」というもので、メニューによってもさまざまですが施術日から1週間〜10日間程度保証期間を設けているお店が多いです。
お直しの程度・範囲
保証期間内のお直しの程度や範囲、はあくまでも出来上がったヘアスタイルに対してです。
- 長さをもう少し切って欲しい
- もう少し明るくしたい
- パーマが思ったより弱い
など、仕上がったヘアスタイルに対しての不満点のみ適用になります。
よくあるダメな例として、
- ボブに切ったけどやっぱりショートにしたい
→ デザインチェンジ - カラーの色落ちが早かった
→ 色持ち - パーマをかけたけどやっぱりストレートに戻したい
→ メニューチェンジ
上記は「お直し」の対象外のケースとなることがほとんどなので覚えておきましょう。
カットの「お直し」

カットのお直しのポイントは以下の3点になります。
- 長さ
- 重さ
- 再現性
長さ
髪の毛は短くすることはできても長くすることはできません。
いくらお直しができても、髪の毛の長さを伸ばすことは不可能です。
「短くなりすぎた」
これは美容師側にとっても、もうお直しのしようがありません。。
髪が伸びるのを待つしかない、最悪のパターンです。。
長さに関しては、
美容師さんとのコミニュケーションが非常に大事になります。
人によって首の長さや生え際の位置が違うので、同じ長さでも印象が全く異なります。
長さだけはヘアカタログではなく、実際に自分の手で示してからカットしてもらうことをおすすめします。
重さ
こちらもよくある例としては、「思ったより重かった」というパターンです。
ただ重い分には軽くすることはいくらでもできます。
反対に、軽くしすぎたものは長さを切らない限り重さが出なくなります。
軽くしてもらうときは、見た目のシルエットだけでなく実際に自分の手で触って確認しながら切り進めてもらうことをおすすめします。
再現性
美容室での仕上がりは良かったけど、、
このケースも非常によくあります。
自分でうまくできないときは、まず美容師さんに相談しましょう。
おそらく一度来店を促され、髪の状態の確認をされるはずです。
ここでハサミを入れる必要がないと判断されれば、乾かし方やスタイリングの仕方をレクチャーされて終了になります。
それでもうまくできないときは、
- ヘアデザインのスタイリングの難易度が高い
- 自分が不器用
のどちらかになります。
自分が不器用で髪のセットが下手という認識のある方は、不器用でも簡単にスタイリングできるヘアスタイルをおすすめしてもらうのもひとつの手です。

ヘアカラーの「お直し」

ヘアカラーのお直しのポイントは以下の3点です。
- 思ったより明るかった
- 思ったより暗かった
- 色がすぐ落ちた
思ったより明るかった
仕事などの都合で7レベルまでしか明るくできない、そんな方によくあるパターンです。
仕上がりが明るすぎた場合は暗い色で染め直せばオッケーなので簡単です。
しかし、一度明るくなった髪の毛は暗い色で染めても、色落ちすると明るくなりやすくなります。
カラーの毛束見本やヘアカタログで見た色と、自分の髪が染まった印象はかなり違うことを覚えておくと良いでしょう。

思ったより暗かった
暗さの度合いにもよりますが、一度暗くなったものを明るくするのはかなり難しい技術を要します。
場合によってはブリーチが必要になるケースもあります。
黒染めした履歴のある髪の毛は基本的には、ブリーチ・脱染剤を使わないと明るくできません。
黒染めしてから1年や2年時間が経っていても、黒染めした毛を切らない限りは無理です。
そしてブリーチや脱染剤を使っても、ムラになる可能性とダメージは避けて通れません。
黒染めまで行かなくても、暗くした髪の毛は明るくするのが難しいので、それなりの覚悟をもって暗くするようにしましょう。
色がすぐ落ちた
こちらは残念ながら「お直し」の対象とならないケースがほとんどです。
ヘアカラーはシャンプーと共に色落ちします。
特にブリーチ毛や明るいヘアカラーだと3日も経たずに色落ちしてしまうことも珍しくありません。
もちろん施術前に美容師さんからきちんとした説明があるのが大前提ですが、色落ちはお直しの対象外となるケースが多いです。

パーマの「お直し」

パーマのお直しのポイントは以下の3点です。
- 思ったよりパーマが強い
- 思ったよりパーマが弱い
- 自分でパーマが出せない
思ったよりパーマが強い
いつもストレートヘアだった人が思い切ってパーマをかけたら、、いつもとのギャップにびっくりしてしまった。
よくあるのはそんなケースです。
パーマが強すぎる場合は弱めることは可能です。
しかし、パーマは時間の経過と共に弱くなっていきます。
特にパーマをかけて2週間くらいで自分の髪のクセや毛流れと馴染んでくるので、よほどパーマが強すぎる場合以外は、わざわざ弱める必要はないかと思います。
思ったよりパーマが弱い
これも非常によく起こりうるケースです。
「自分はパーマがかかりづらいから。。」
「いつもパーマかけてもすぐ落ちちゃうから。。」
こんな感じで泣き寝入りしていませんか?
パーマに関しては、9割が美容師側のかけかた次第でなんとでもなります。
残りの1割の方に関しては、髪質や髪のコンディション的にどうしようもない方がいらっしゃるのも事実です。
髪の毛のダメージが著しく進行している場合はパーマのかけ直しが無理なケースもありますが、思ったよりパーマが弱い場合は遠慮なくお直しの相談をしましょう。
自分でパーマが出せない
これもよくあるケースです。
美容室の仕上がりは良かったけど、自分でやるとうまくパーマが出せないパターンです。
美容師さんがやるとうまく出せるけれど、自分でやるとうまく出せないのは「パーマがゆるい」ケースが大半です。
パーマは少ししっかりめにかけた方が自分でもうまくパーマが再現しやすいです。
自分でうまくパーマが出せない場合も一度美容室に相談して、パーマの出し方をレクチャーしてもらうなり、かけ直してもらうなりしましょう。
まとめ
美容室にお直しの相談をすることは、恥ずかしいことでもましてや失礼なことでもありません。
きちんと施術に対してお金を支払って頂いているわけですから、気に入らないヘアスタイルで数ヶ月間お過ごし頂くのは美容師としてとても胸が痛みます。
施術に対して納得できない部分があれば、まずは美容室に相談してみましょう。
良い美容室であればあるほど、お直しに対してはとても寛容的だったりもします。
勇気を出して本音を伝えて下さることは、我々美容師にとってはとてもありがたいお言葉だったりもします。
逆に「もう同じ美容室にはいきたくない」というほどの仕上がりの場合は、お金はかかりますが、その施術が得意な美容室に行く方が賢明だったりもします。
ヘアスタイルが気に入らなかったときは、どうぞ勇気を持って「お直し」をお願いしてみてください。
まるお