こんにちは、まるおです。
美容業界をホットペッパービューティーが席巻して久しいですが、ホットペッパービューティーで売れてるサロン・人気のサロンにはある共通点があるんです。
それは、そのときの「売れるトレンドに乗る」ということです。
逆に言ってしまえば、この「売れるトレンド」に乗らない限り、ホットペッパービューティーで劇的な成果を上げるのはなかなか難しいです。
そしてこの「売れるトレンド」に乗ったサロンだけが、人気サロンとしてホットペッパービューティーに君臨しているのです。
この記事は、ホットペッパービューティーで人気が出やすいサロン・売れやすいサロン、そして今までのホットペッパービューティー人気サロンのトレンドの変遷について解説していきます。
自分自身、ホットペッパービューティーを攻略しようと10年近くにわたり、研究を重ねて得た知識や見解を公開しています。
ホットペッパービューティーで成果を出したい美容師さんはもちろん、ホットペッパービューティーを利用されるお客様も知っておいて損はない知識かと思います。
https://maruoblog.com/hpb-reviews-unreliable/
Contents
ホットペッパービューティー「トレンド」の歴史

ホットペッパービューティーで人気のサロンは、時代の流れと共に変化しています。
以前はすごく目にしていたサロンもすっかり見かけなくなった、反対に、最近よく目にするようになったサロンなどもあります。
これはひとえにホットペッパービューティー内での、サロンの戦い方・ブランディングに関係する部分が大きいです。
ホットペッパービューティーで人気サロンとなるには、そのときの「トレンドの波」に乗ることが絶対条件なのです。
この10年の、ホットペッパービューティーのトレンドの変遷をみていきましょう。
- 2010〜2013年頃
→ ヘアスタイル人気全盛期 - 2013〜2015年頃
→ お客様バックショット絶頂期 - 2015〜2018年頃
→ インスタからの流入拡張期 - 2018〜2020年
→ 「カットカラー7,000円程度」の低価格競争の激化
この10年でホットペッパービューティーの人気のトレンドは大きく変わってきました。
ひとつひとつ振り返りながら解説していきます。
ヘアスタイル人気全盛期
2010〜2013年頃、ホットペッパービューティーで人気店となるには、「ヘアスタイル人気」が絶対条件でした。
毎週木曜日に更新されるヘアスタイルページの人気順で上位表示されることが、何よりも集客に結びついてた時代です。
全国の美容師さんがこぞってヘアスタイル撮影を行い、自分の作品の人気が出るよう頑張っていました。
当初はカメラマンさんにお願いしている美容師さんがほとんどでしたが、自分の思い通りの作品を作りたくなり自前の一眼レフカメラを購入し、自分で撮影をする美容師さんが一気に増えた時代です。
このころはアイフォンの画質もまだまだでしたので、自分で撮影される美容師さんはほぼ一眼レフを使って撮影をしていました。
ちなみにこの時代、わたくしまるおもヘアスタイルが大ヒットして、新規のお客様がどっと押し寄せていました。
自分の作った作品がダイレクトにお客様の来店に繋がる、とてもやりがいのある時代でした。

お客様バックショット絶頂期
「ヘアスタイルで人気になること」がホットペッパービューティーでの勝ちパターンに変わりはないものの、少し変化がみられるようになったのが2013年頃のことです。
それまでのヘアスタイル写真は、可愛いモデルさんを使い、正面を向いている写真がほとんどでしたが、次なるトレンドとして「サイドショット・バックショット」が人気を博していきます。
そしてその多くが、実際に施術したお客様の直後の写真でした。
リアルなサロンワークが伝わる写真ということで、瞬く間にトレンドとなり、さまざまなサロンが取り組むようになりました。
特にショートヘアのサイドシルエット、ロングヘアのグラデーションカラーなどが人気を集め、ホットペッパービューティーのスタイルページはサイドショット・バックショットの写真で埋め尽くされました。

インスタからの流入拡張期

2015年頃から、インスタグラムの急激な普及により、美容師さんの間でも「インスタ集客」なるものが生まれてきました。
自分のサロンへの入り口をホットペッパービューティーだけではなくインスタも駆使することで流入を増やしていったのです。
インスタでより広い層へのアプローチ、そしてその予約経路をすべてホットペッパービューティーの集約することで、自分のサロンのページのブランディングを行っていったのです。
アンテナを張って早くからインスタ集客を始めていた美容師さんは、先発の恩恵を存分に受けましたが、現在は競合が多すぎてインスタグラムでの集客のハードルはかなり上がっています。

「カットカラー7,000円程度」の価格競争の激化
ここ数年続くホットペッパービューティーのトレンドは、「低価格競争」です。
ホットペッパービューティーはクーポンサイトであるため、以前からも低価格ではあったのですが、現在の状況はもっとシビアです。
どんなに上位表示できる高額な掲載プランを契約していても、高価格帯のクーポンを打ち出しているサロンの多くが集客に苦しんでいる現状なのです。
現在ホットペッパービューティーで人気のあるサロンのほとんどが、「カットカラー7,000円程度」の低価格サロンで、独壇場になりつつあります。
「集客できない → 価格を下げる」という負のスパイラルに巻き込まれ、10年前と比べるとホットペッパービューティー掲載店の平均価格は大きく低下しています。
また学割U24の登場、minimoの台頭なども「低価格化」の大きな要因となっています。
さらに美容師の雇用形態の変化から、業務委託美容師やフリーランス美容師などが増え、お店のブランドの必要性がなくなっているのもその一因になっています。
そして高価格帯で集客ができる力のある美容師さんや美容室は、インスタや個人のオウンドメディアでの集客にシフトしており、「ホットペッパービューティー離れ」が加速しています。

これからのホットペッパービューティーと美容師の関係

10年間でさまざまなトレンドが生まれ、その時代に合わせて勝ちサロンが登場しているホットペッパービューティー。
お客様の立場からすると非常に使いやすく、大変便利なツールであることに違いありません。
その一方、美容師さんの立場からすると、高い掲載料を払って、自らの技術を安く買い叩かれている感は否めません。
駆け出しの若手の美容師さんならまだしも、キャリアのあるベテラン美容師さんが安い価格で施術をするというのは、美容業界の発展という目線でいかがなものでしょうか?
これからの美容業界にもホットペッパービューティーはなくてはならないもの、そしてとても有益なツールであることに間違いありませんが、その使い方・付き合い方を美容師主導のものに変えていかなければならない時がきているのではないでしょうか?
まるお