こんにちは、まるおです。
美容室において、もはやカットを凌ぐほどのメニューとなったヘアカラー。
ホットペッパービューティーやインスタグラムを見ても、カラー推しの美容師さんや美容室がとても多いです。
それだけ世間の需要があると同時に、美容室側としても打ち出したいメニューだということです。
この記事では、美容室におけるヘアカラーについて、様々な角度からスポットを当てて、なかなか知り得ない裏話も紹介していきます。
〜この記事はこんな人におすすめ〜
- 美容室の利用はカラーリングがメインの方
- 美容室のカラーで失敗したことのある方
- やりたいカラーをいつもインスタで探す方
Contents
美容室におけるヘアカラーの秘密
何故カラー推しの美容師・美容室が多いのか?
トレンド・流行
もう何年もトレンドとして続く「外国人風カラー」
そしてその派生であるグラデーションカラー、インナーカラー、バレイヤージュetc…
ヘアカラーの流行は止むことがなく、次々と新しいカラー、テクニック、デザインが登場しています。
インスタグラムを始めとするSNSの台頭により、美容師によるカラーデザインの発信と一般へ広く認知されるようになったことが大きいです。
そしてインスタグラムのいわゆる「映え」というものに、ヘアカラーがマッチした結果とも言えるでしょう。

美容師のカット力の低下
きちんとしたカット技術を身につけずにスタイリストとしてデビューする、ヘアカラーに特化した美容師が増えています。
お店としてもスタッフには、早くスタイリストになって売上を立ててほしいのが本音です。
技術は二の次でもいい、得意なものだけで勝負すればいい。
今の美容業界の大きな流れでもあります。
低単価の集客による技術の質の低下も大きく関係しています。
ヘアカラーの技術はアシスタント時期に身につける技術で、担当者以外がカラーを施術することも少なくありません。
もちろん強いこだわりと豊富な薬剤知識を身につけられた、ヘアカラーのスペシャリストの方もいらっしゃいます。
「ヘアカラーが得意!」という美容師さんはカットにあまり自信がない、またはカットが得意ではない、という方が多い傾向にあります。

回転率を高めるため
こちらも上記の理由と似ています。
ひとりのスタイリストが同時にカット出来る人数には限りがあります。
しかしヘアカラーという施術は、上でも述べたとおりアシスタントでも施術することが可能です。
スタイリストが何人ものお客様を掛け持っても、実際カラーを塗るのはアシスタントなので、たくさんのお客様の同時施術が可能というわけです。
ヘアカラーというメニューは、お店の回転率・生産率共に高めやすいメニューなのです。

ヘアカラーをする際に絶対覚えておきたいこと
インスタ画像のような透明感は出ません
基本インスタグラムの写真は加工されています。
「加工なし」と謳っているものでもしているものも多くあります。
さらに、たっぷりと自然光を含んで撮られている写真がほとんどです。
色味の調整、透明度なども今のスマートフォンアプリでは簡単にいじることができます。
インスタグラムのカラーの写真は、あくまでイメージを伝える参考ツール程度の認識でいて下さい。

「ブリーチなし」は鵜呑みにしない
こちらもインスタグラムでよく見かけますが、
「ブリーチなし」
の記載の写真がたくさんあります。
実際にブリーチをしているか?していないか?は定かではありませんが、
ブリーチをしないと出来ないようなカラーでも「ブリーチなし」の記載を非常に多く見かけます。
髪質や、現状の髪の明るさによっても変わります。
髪の細い方、元々色素の薄い方でしたらブリーチなしでもある程度明るく透明感のあるカラーリングが可能です。
さらに元々の髪の状態がすごく明るい方はブリーチなしでも既に明るいので、ブリーチする必要がありません。
すべての方に「ブリーチなし」が当てはまる、という概念は捨てたほうが賢明です。

黒染め後は明るくできない
黒染めをして明るくしようとした経験がある方はご存知かと思いますが、
1度黒染めをした髪を明るくすることは基本不可能です。
脱染剤・ブリーチを使えば明るく出来ますが、色ムラになる可能性と、思った通りの明るさにならない可能性の方が高いです。
通常のカラーで明るくするのは基本不可能と思ってもらったほうが良いです。
希望の仕上がりの明るさにもよりますが、黒染めから1年以上経っていたとしても、1度黒染めした髪の毛は明るくするのが難しいケースがほとんどです。
就活など致し方ない理由の黒染めは仕方ありませんが、黒染めした後の事まで考えて決断することをおすすめします。
ブリーチカラーは色持ちが悪い
1度脱色=ブリーチをしたあとに色を入れることで、通常のカラーでは出せないような明るさ・色味を可能にできます。
しかしその代償に、色持ちは非常に悪いです。
ミルクティベージュのような明るく繊細な色味だと3日程度で金髪に戻ってしまうこともあります。
ブリーチによるカラーはどんなに持ったとしても、1週間ほどでその寿命を迎えます。
少し暗くなったとしても、濃く暗めに色を入れて、落ちていく過程も楽しめる方が個人的にはおすすめです。

まとめ
ヘアカラーは手っ取り早くイメージを変えることのできるとても便利なツールです。
今は、インスタグラムやホットペッパービューティーのヘアカタログによって、様々なデザインや色味のカラーを知ることができる時代です。
その反面、「インスタの写真のような色にならない」「想像してたカラーの仕上がりと違う」など、理想と現実のギャップが大きくなってきていることもまた事実です。
インスタグラムやホットペッパービューティーのヘアカタログは、美容師の手によって人工的に作られた産物である側面を持ち合わせていることを決して忘れてはいけません。
発信の時代、全ての発信が誠実に正直に行われているものばかりではないことを頭の片隅に置いておいて頂ければと思います。
ヘアカラーをする時、この記事が何かの役に立てればうれしく思います。

まるお