こんにちは、まるおです。
そんなとき、「カットは整えるだけで」と美容室でオーダーしている方、多いと思います。
この「カットは整えるだけ」、実は美容室や美容師さんによってその捉え方に大きな違いがあることをご存知でしょうか?
いつもと同じように「カットは整えるだけ」とオーダーしたのに、なんだか仕上がりが全然違う。。
「カットは整えるだけ」とオーダーしてしまったがばかりに、悲しい想いをすることがないように、「カットは整えるだけ」について現役美容師であるわたくしまるおが美容師だからこそ知り得る裏情報を徹底解説していきます。

Contents
「カットは整えるだけ」とは?

美容室におけるカットの技術は大きく分けて3つあります。
- 長さを切る
- 形をつくる
- 量を減らす
もちろん技術的に細かい部分はもっとたくさんありますが、大きくこの3つの技術である程度のヘアスタイルをつくることができます。
「カットは整えるだけ」、その「整える」のがどこまでのカット技術を施すのかは、美容師さんひとりひとりで大きく異なります。
では具体的に「カットは整えるだけ」が美容師さんによってどのように違うのか?を見ていきたいと思います。

毛先数ミリをなぞるように切る
良くも悪くも、本当に全然切ってくれない美容師さんです笑
毛先は時間が経つとバラバラになってきます。
その乱れた部分の毛先を数ミリなぞるように切る方法です。
ほんの数ミリとはいえ、毛先の先は一番ダメージを受けている箇所なので、切り終わった粉のように床に落ちている髪はざらざらとした感触をしています。
絶対に切りたくない人や、できるだけ早く髪を伸ばしたい、という方にはおすすめですが、ほんのちょっとしか切っていなくても通常のカット料金であることが多いので、
という方にはあまりおすすめできません。
ダメージ部分はすべて切る
実際にお客さんからこんな風に言われることが大変多いのですが、ダメージしている部分というのは意外と毛先の大部分です。
ダメージ部分を全部カットすると結構短くなることが多いです。
きちんとどれだけ切るか確認してくれる美容師さんであれば問題ありませんが、初めて担当してもらう美容師さんに対しては、あらかじめ「どのくらい切ることになるか」を必ず確認するようにしましょう。
ダメージ部分を切ってくださいとお願いしたら、思っていたよりも切られた。。
というケースは非常によくあるので気をつけましょう。
シルエットを整える
ショートヘアの方やレイヤースタイル(髪に段が入っているスタイル)の方に当てはまるケースかと思います。
ヘアスタイルは時間の経過と共に長さが伸びるのはもちろん、形・シルエットが崩れてきます。
「整えるだけ」というカットの場合、美容師さんによっては形・シルエットを整えてくれる方がいます。
シルエットが崩れた、ということは髪が伸びたことです。
シルエットを整えようとすると結構切ることになる場合もあります。
伸ばし中の方やあまり切ってほしくない方は、その意思をきちんと美容師さんに伝えておきましょう。
重くなっている部分の量を減らす
量を減らす、ことも「整えるだけ」のカットと捉える美容師さんもいらっしゃいます。
もともと髪が多い方は長さよりも量が気になることが多々あるかと思います。
そんな量が気になる方にはとてもおすすめですが、今後直近で大幅なデザインチェンジを予定している人は必要以上に量を減らさない方がデザインの幅が広く持てます。
逆に量を減らしてしまったが故にできなくなってしまうヘアデザインもあったりするので気をつけましょう。
ヘアスタイルとして整える
もうこれはほぼ切られます笑
切らないでヘアスタイルを整える、というのはほぼほぼ不可能です。
現状のヘアスタイルを最大限の状態にしておきたい方はともかく、絶対切りたくない方や伸ばし中の方は間違いなく「切られすぎた」と感じるでしょう。
しかし意外とこういう思考の美容師さんは多いんです。
と言いながらガンガン切り進める美容師さんです。
美容師にとって「ヘアスタイルを整える」という概念は、お客さんの感覚とはまったく違ったものと捉えて頂いた方が良いです。
「ヘアスタイルを整える=まあまあ切られる」
と思っておいて間違いありません。
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「カットは整えるだけ」の注意点

カットは必ず毎回やらなくても良い
カラーやトリートメントなどの施術をする際に、なんとなくカットもした方がいいかな?と思って特に必要もないカットをお願いしている方、意外と多いんです。
美容師的には、もちろんハサミを入れないより入れる方が髪の状態は整うのでカットをさせて頂くに越したことはないんですが、例えば伸ばし中の方などは速さだけを求めるならなるべくカットをしない方が早く伸びます。
とオーダーしてしまったが故に切りたくもない髪を切られてしまった、というのはよくある話です。

料金を確認する
そんなことありません。
たくさん切ろうがちょっとだけ切ろうが、美容室のカット料金は基本的には変わりません。
美容室によっては、メンテナンスカットやプチカットなどと銘打って、それほどたくさん切らないカットであれば安くメニュー化しているお店もあります。
「料金はいくらになるのか?」という確認は施術前にしておくことをおすすめします。
絶対切りたくない場合は必ず伝える
「カットは整えるだけ」と伝えても、自分で思っているよりも美容師さんはたくさん切ると思っておいた方が良いです。
絶対に髪を切りたくない場合には、その旨を必ず伝えておきましょう。
特に初めて切ってもらう美容師さんには「切りたくない」ことをしっかりと伝えるようにしましょう。

まとめ
何となく美容室に行ったら「カットは整えるだけで」とオーダーしている人は意外と多いと思います。
「切りたくないけどちょっとだけハサミいれてもらっておくか。」
という軽い気持ちが、取り返しのつかない大失敗につながる可能性があるということを是非覚えておいてください。
そして自分の中で強い要望があれば、どうぞ遠慮なく美容師さんに伝えてあげてください。
大切な髪の毛・ヘアスタイルで失敗する人がひとりでも少なくなることを願っております。
まるお