こんにちは、まるおです。
美容師という仕事は基本的に立ち仕事であり、その分体にかかる負担も決して少なくない肉体労働です。
わたくしまるおも美容師になって15年以上が経ちますが、やはり長年の蓄積による体への負担を日々感じています。
この記事では、美容師ならではの職業病について解説していきたいと思います。
美容師である以上避けては通れないものではありますが、その負担を少しでも軽くするための対策方法も合わせてご紹介していきますので、何かの参考になればうれしく思います。

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美容師の職業病

手荒れ
美容師の職業病でもっとも多いのが手荒れです。
1日中シャンプーをしなければならないアシスタント時代はもちろんですが、スタイリストになっても薬剤を触れる必要がある以上、避けては通れないものになります。
という方でも、お湯を使ったり何度も手洗いをするため、冬場だけは乾燥して赤切れになる、という方も少なくありません。
たかが手荒れと侮ってはいけません。
手荒れが原因で美容師を辞めていった人たちを何人も見てきました。
薬剤によるアレルギーが原因の手荒れの場合は、薬剤との接触を可能な限り控えることが大事です。
やむを得ず薬剤に触れるときは必ず手袋をするなど、極力素手で触らないようにしましょう。
手荒れに乾燥は大敵です。
仕事中でもこまめにクリームを塗るなど、保湿をきちんとするようにしましょう。
手荒れはひどくなる前の対処が大事です。
早めに皮膚科に行くなど悪化する前に対処するようにしましょう。
腰痛
腰痛で悩まれる美容師さんも非常に多いです。
立ちっぱなしに加え、中腰などでの作業も多いため、腰に負担のかかりやすい仕事と言えます。
腰痛は慢性化しやすいので、日々の体のケアがとても大切です。
美容師さんの腰痛防止・ケアにおすすめなのが、入浴とストレッチです。
自宅で簡単に取り入れることができるため、習慣化してしまえば何よりの腰痛ケアになります。
温めることと血行をよくすること、そしてその日の疲れやコリは蓄積させずにその日に取ることが何より重要です。
マッサージや鍼治療なども効果が高く体が楽にはなるのですが、根本解決にはなかなかならないため、入浴・ストレッチで本来の健康な体の状態を取り戻してあげることが大切です。
何人もぎっくり腰になられた美容師さんを見てきました。。
自分もきちんとケアをしてぎっくり腰にはならないよう努めていきたいものです。
腱鞘炎
ハサミを長時間使い続けることで起こる腱鞘炎、こちらも非常に美容師さんに多い職業病です。
我々美容師が使うハサミの開閉は親指のみを使って行うため、どうしても親指付近に力が加わり続け疲労が蓄積していきます。
腱鞘炎の予防策・ケアとしても「疲労を蓄積させない」ことがもっとも効果的です。
空いている時間や1日の終わりに、手首や親指のストレッチをして疲れから解放してあげることが必要です。
膀胱炎
美容師なら誰しもに経験があることですが、我慢をして体に良いことはひとつもありません。
美容師は体が資本であり、体をだめにしてしまう方がお客様にもお店にも迷惑をかけてしまうことになります。
お客様にひと言お声がけをして、速やかにお手洗いに行くことを強くおすすめします。
そしてお客様も、そのような際には大きな心で受け入れてあげて頂ければと思います。
肩こり
細かい手作業が多いため、肩こりに悩まされる美容師さんも多いです。
自分自身も肩こりに悩まされている時期がありましたが、もっとも効果的だったのは筋トレです。
腕立て伏せや懸垂など自重の筋トレで十分です。
ジムに通ったりするのはなかなかハードルが上がってしまうので、自宅でできる筋トレがベストです。
とは言え習慣化するまでが大変ですが、、週1回の肩周りの筋トレでもかなり肩こりに効果がありました。
肩こりでお悩みの美容師さんには是非筋トレがおすすめです!

まとめ
美容師という仕事を長年続けてきて感じるのは、体が健康で元気であることがお客様に喜んで頂く何よりのベースであるということ。
若いうちは無理をしがちですが、美容師を長く続けていくためにはやはり早いうちからの体のケアが必要です。
そして美容師の職業病の多くは、日々の生活習慣に大きく影響されるということを忘れずにいたいものです。
食生活・睡眠時間・入浴・運動、基本的な生活習慣を見直すことで予防・ケアできるものもたくさんあります。
自分自身現役の美容師として、そしてこれからも美容師を続けていくために自分の体と上手に付き合っていかなくてはいけません。
自分自身の長い美容師人生における経験によって綴ったこの記事が、誰かのお役に立てれば嬉しく思います。
まるお