こんにちは、まるおです。
カラーリングをされている方なら誰しもが経験したことがある、根元が黒く伸びる問題。
いわゆるリタッチという奴ですね。
敏感な方だと1ヶ月もすれば、根元の黒い部分が気になってイライラ。
白髪の方だと、顔まわりは3週間くらいで気になってくる方も多いかと思います。

気になってすぐに美容室へ行ければベストなんですが、諸々の事情で難しいこともありますよね?
時間の問題はもちろん、毎回の美容代の捻出など、染めたいのになかなか美容室に行けない。。
そんな時ご自宅で染めるセルフカラーに頼ってしまう方、少なくないと思います。
ダメだと分かっていてもついつい手が伸びてしまう。。
この記事では、そんなセルフカラーについて解説していこうと思います。
Contents
セルフカラー解説
セルフカラーのメリット・デメリット
メリット
- 安価で染めることができる
- 美容室に行く必要がない
- 染めたい時に染めれる
デメリット
- ダメージが大きい
- ムラになりやすい
- 狙った色を出すのが難しい
- 色持ちが悪い
セルフカラーで背負うリスク
ダメージ
何と言ってもこれでしょう。
セルカラーによって受ける髪のダメージは、想像以上に大きいものです。
ではなぜセルフカラーはダメージするのか?
これは、そのカラー剤の薬剤の配合に原因があります。
美容室で行うサロンカラーは、
髪への負担をできる限り少なくし、綺麗に染め上げる目的で薬剤が配合されています。
さらにサロンカラーの多くが、
その成分にトリートメント成分を多く含むものがほとんどです。
そしてそれらの薬剤を美容師が使い分け、調合し、カラーリングが施されて行きます。
それに対し、
セルフカラーはどんな人でも、どんな髪質の方でも、ある程度染まるような薬剤の配合となっています。
髪が強い人・髪が健康な人も染まるような薬剤配合のため、非常に強いカラー剤となっています。
髪にダメージがある方はダメージがより進行してしまいます。
元々髪が健康な人でも、セルフカラーを続けることにより、ダメージが蓄積されていきます。
一度痛んでしまった髪は基本的には元には戻りません。
ダメージの観点からすると、セルフカラーは非常にリスクが大きいと言えます。
色ムラ
美容室でカラーリングを行う際は、
基本的には根元から伸びてきた黒い部分と、すでに染めて明るくなっている部分は別々の薬で施術します。
これは何故かと言うと、
根元から伸びてきた黒い髪は健康状態、すでに染めてある髪はダメージがあるからです。
頭皮に近い部分、そしてダメージ部分は色が入りやすいため、染め分けができないことは色ムラの原因になります。
さらに薬剤の塗布量のムラでも色ムラが起こります。
全体を均等な塗布量で、さらにきちんと染め分けをして自分自らの髪を染めることは、美容師であるわたくしまるおでも、とても難しいことです。

思った色にならない
「誰でもこの色になる」
という打ち出しでセルフカラーは販売されていますが、そんなことあるわけありません。笑
染める前の髪の毛の状態は人によって千差万別です。
全ての方が同じ薬で同じ色になるなんてあり得ません。
それを踏まえて我々美容師はカラー剤を混ぜ合わせて調合しているのですから。

次回の美容室施術への影響
そして最も問題なのは、セルフカラーをしたことで生じる、次回美容室で施術する際の影響です。
ダメージが進行した
→ カラーやパーマなどの施術ができない
セルフカラーによって髪に大きなダメージが加わった場合、カラーやパーマなど薬剤を使う施術ができなくなってしまう可能性があります。
特に縮毛矯正やデジタルパーマなど、熱処理をする施術メニューとセルフカラーの相性は最悪です。
縮毛矯正・デジタルパーマをかける予定がある方は、セルフカラーは絶対に控えて下さい。
ダメージ度合いをきちんと見極めて、施術をストップしてくれる美容師さんならセーフですが、強行で施術してしまうと最悪髪が切れる恐れがあります。

色ムラを作ってしまった
→ 色ムラは1回のカラーではムラは完全には無くせません
セルフカラーにより、色ムラを作ってしまった場合、いくら美容室でのカラーでも1回で綺麗なムラのない状態にする事は限りなく不可能です。
色ムラの修正というのは、そのくらい難しい技術なのです。
色ムラになってしまうリスクを抱えてのセルフカラーはあまりにもリスクが大きすぎます。
暗くなりすぎた
→ すぐに明るくすることは不可能
黒染めなどの際によくあるケースです。
セルフカラーの薬剤はかなり強い薬剤のため、思ったよりも色が濃く=暗く入ってしまうケースがあります。
この暗くなってしまったものは、すぐに明るくすることは不可能です。
どうしても明るくしたい場合、ブリーチや脱染剤を使えば明るくできなくはないですが、しっかり入った色を抜くため、ダメージと色ムラは避けて通れません。
それでもどうしてもセルフカラーをしたい方へ
アフターケアをしっかりする
セルフカラー後は必ずトリートメントをするなど、しっかりとアフターケアをするようにしましょう。
ダメージした髪の毛ほど色の持ちも悪くなるので、色持ちの観点からもケアはした方が良いです。
顔まわりやてっぺんなど目立つ部位のみ、尚且つ根元だけを染める
どうしても目立ってしまう顔まわり、更に根元だけを狙って染めることが可能であれば、その方法が最も髪に負担のない染め方になります。
塗り分けが非常に難しいですが、髪のダメージが気になる方にはおすすめの染め方です。
不器用な人は泡タイプを選ぶ
泡タイプはクリームタイプと比べると、誰でも比較的簡単に染めることができます。
失敗して色ムラをつくると、その後が大変です。
セルフカラーに慣れていない方や、自分で染めるのが苦手・自信がない方は、泡タイプで染めるのがおすすめです。
まとめ
セルフカラーは以前と比べると、
薬剤の品質の向上などにより、とてつもなく粗悪なものではなくなってきています。
中には美容室で使用するカラー剤と比べても遜色ない、高品質なカラー剤も登場してきています。
それでも、セルフカラーによって負うリスクの大きさをきちんと認識した上で、使用するようにしましょう。
美容室での定期的な施術を前提に、
上手にセルフカラーを利用することで髪の悩みを解決できるのが理想の形だと思います。

まるお