「ヴィンテージリーバイスのBIG E」のジーンズを購入するとなると、どんな古着屋さんにおいても10万円以上は当たり前になってきており、その高騰ぶりから気軽に手を出せるような代物ではなくなってきています。

しかしながら同じリーバイスのBIG Eでもデニムジャケットとなるとまだ何とか手の届く金額で見つけることができます。

この記事では、実際に自分が所有するリーバイスヴィンテージデニムジャケットの「70s levi’s 70505 BIG E」を紹介していきたいと思います。

levi’s 70505 BIG Eとは?

506XX、507XX、557XXに続くリーバイスのデニムジャケットの後継として誕生したのが70505になります。

70505は生産時期によってBIG Eのものとsmall eのものが存在し、BIG Eのものの方が古くその希少価値も高くなっています。

1960年代後半に557XXから70505へと完全に移行し、1972年にsmall eへと表記が変わっていきます。

557XXまでのモデルと大きく違うのはその着丈の長さで、それまでのワークウェアからいよいよファッション向けの形になっていきます。

levi’s 70505 BIG E

実際に自分が所有する60年代のlevi’s 70505 BIG Eを紹介していきます。

全体シルエット

これまでの506XX、507XX、557XXと比べるとその大きな違いは、着丈の長さになります。

デニムジャケットのそれまでのワークウェアとしての利用から、ファッションへの需要が高まった背景があります。

 

生地感

さすがはBIG Eといった、ざらっとした荒々しい色落ちと縦落ちがはっきりと感じられる生地感です。

 

襟部分のステッチはオレンジですが、ところどころ黄色のステッチが混ざっています。

 

袖部分のステッチもオレンジと黄色のステッチが混在する仕様になっています。

 

フロント

557XXから続く、Vの字のフロントデザインが特徴的です。

 

胸ポケット

両サイドに胸ポケットがつきます。

 

赤タブ

赤タブは両面のBIG Eがつきます。

 

ボタン裏

ボタン裏の刻印は524になります。

これより古い個体だとアルファベット一文字の刻印になります。

 

紙パッチ

背中内側には紙パッチがつきますが、サイズなどの印字は消えて見えなくなっています。

1968年よりこの部分に白いケアタグがつくので、67〜68年頃に製造されたモデルであると推測されます。

 

裾にはアジャスターが配されており、裾を絞って着用することもできます。

 

着用画

172cm56kg痩せ型の自分がサイズ42相当を実際に着用してみました。

着丈が長いといっても、それは506XXや507XXと比較するとという意味で、あくまでデニムジャケットの丈の短さです。

このくらいの着丈の長さがある方がコーディネートが合わせやすいです。

推定でサイズ42の縮みで40くらいのサイズ感ですが、インナーにリバースウィーブなどの厚手のスウェットも着れるくらいのサイズ感です。

 

まとめ

70505はBIG Eのモデルでも同年代のジーンズと比べるとお安く買えた時代も今や遠い昔のこと。

かなりの高騰が進み、色残りによってはとんでもない金額が付けられていることもあります。

とはいえ、506XXや507XXに比べるとまだぎりぎり手の届く金額であることは間違いありませんが、ヴィンテージ恐るべきです。