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デニム

レア品?70年代ボタン裏16【リーバイス517】購入レビュー

 

リーバイスのジーンズと言えば真っ先に思い浮かべるのは501、という方がほとんどかと思います。

それに続くのは?という質問にも、505と答える方が多いかと思います。

リーバイスのジーンズにおいては501・505のストレートシルエットが王道なのは間違いありませんが、皆さんは517という品番をご存知でしょうか?

実はその517が、今若者を中心としたオシャレな方達から熱い支持を集めているんです。

この記事ではそんな517について、そして実際の着用レビューも併せて解説していきたいと思います。


リーバイス517とは?

517は裾に行くに従って広がるブーツカットのシルエットが大きな特徴になります。

裾が広がっていることで、ボリュームのあるブーツやスニーカーと合わせやすいジーンズになります。

このブーツカットのシルエットは脚長効果もあることも大きな魅力で、女性からの人気も非常に高いモデルになります。

  • 501→ストレート
  • 505→テーパードストレート
  • 517→ブーツカット

 

517が誕生したのは1971年で、1970年代のヒッピーブームの定番アイテムとして人気を集めました。

ちなみにリーバイスには646という、517よりもさらに裾の広がりが大きいベルボトムジーンズも存在します。

 

ブーツカットとかベルボトムって個性が強い感じで合わせづらそう。。

 

というイメージを持たれる方も多いと思いますが、646に比べると517の裾のフレアは控えめなので、ストレートジーンズとあまり変わらないテンションで穿きこなせるシルエットです。

 

【リーバイス505】今更聞けない501との違いとは? リーバイスのジーンズで王道なのは501ですが、それと双璧をなすくらいに人気の型番をご存知ですか? それがリーバイス505で...

 

517ディティール

自分が所有している517のディティールを紹介していきます。

自分の所有している517は70年代のもので、いわゆる66後期と呼ばれる年代のものとなります。

全体シルエット

全体のシルエットを見ると、膝から裾にかけてゆるやかに広がっているのが分かるはずです。

平置きで見るとそれなりにフレアしているように見えますが、実際穿いてみるとそんなにフレア感は強くありません。

 

内タグ

「9 78  16」の表記は、78年9月に16番工場で製造されたことを示しています。

 

裏側には収縮率3%の表記が見られます。

 

この種類のタグは70年代に見られるもので、78年の表記があることから66後期の年代かと思われます。

自分が購入したものは紙パッチが欠損している個体でしたが、ウェスト・レングスは内タグから読み取ることができました。

W33L32のサイズ感になります。

 

バックポケット裏

バックポケット裏はチェーンステッチで78年製なので66後期で確定となります。

ここがシングルステッチだと66前期になり、73〜76年頃のモデルになります。

 

ボタン裏

ボタン裏の刻印は「16」になります。

このボタン裏の番号は製造工場を表すものですが、実はこのボタン裏16はリーバイスフリークから非常に人気の高い番号なんです。

ボタン裏16が人気の理由としては、その個体数が少ないことや、本来の年代に見られない明らかに古い年代の生地やパーツが使われていることにあります。

 

かなり色落ちが進んでいるため分かりづらいですが、66後期には見られないはずの縦落ちが確認できます。

66後期の年代に作られたものでありながら、66前期の生地を使って作られたものと推測できます。

 

66後期の年代なのに66前期の色落ちとかすごいラッキー!

 

このように本来の年代では見られない、古い年代のディディールがボタン裏16には詰まっています。

イレギュラー品であることが逆に価値と人気を生み出しているんです。

 

赤タブ

赤タブはLevi’s表記のない®のみの通称ブランクタブと呼ばれるものになります。

このブランクタブの比率は全体の1割程度となり、希少な個体と言えるでしょう。

 

また66後期の年代の特徴の黒閂(かんぬき)も見られます。

こちらは通称クロカンと呼ばれたりもします。

 

フロント

フロントはジッパーフライとなっています。

501のボタンフライよりも着脱しやすいメリットがあります。

 

501との比較


501

 


517

 

ストレートシルエットの501と比較してみました。

こうして比較するとシルエットがまったく違うことが分かるはずです。

 

着用画

tops : ヘインズ ゴールドパックTシャツ
pants : levi’s 517 70s
shoes : vans オーセンティック

 

172cm56kg痩せ型の自分がW33L32を着用してみました。

自分はジーンズはジャストサイズだと表記W31程度なのですが、ウエストを2サイズほどサイズアップして穿いています。

517は膝から裾にかけて広がっていますが、股から膝にかけては逆に少しタイトめになっているので、少しサイズアップすることで太さも出てピタピタ感が減り、ゆったりした雰囲気で穿けて今っぽさが出やすいです。

逆にジャストで穿いてしまうとちょっと古臭さが出やすいシルエットかもしれません。

 

ウェストはもちろんレングスもやや長いので、履く時はベルト必須で基本的にはワンロールして穿くことがほとんどです。

裾を引きずって穿くのも若い方なら様になるかと思いますが、アラフォーのおじさんにはちょっと厳しい穿き方です。。

まとめ

リーバイス517はここ数年オシャレな方や若者を中心に人気を集めており、古着市場の価格も高騰しています。

とはいえ501のヴィンテージに比べるとまだまだ優しい価格で入手可能ですので、気になる方は是非チェックしてみてください。

517は実際に穿くととても自然なフレア感なので、「ブーツカットは普段穿かない」という方にこそ是非試してほしいリーバイスの隠れた名作です。

 

まるお