Dave Brubeck / Time Out
そう聞かれて真っ先におすすめしたいのがこのアルバム。
ジャズピアニスト、デイブブルーベックの名作です。
ジャズ界屈指の大名盤としても知られるこの作品は、きっとどこかで耳にしたことがある曲が収録されていたりと、とても耳馴染みが良くジャズに抱かれがちな難解なイメージがまったくありません。
特に3曲目の「Take Five」は最も有名なジャズナンバーのひとつと言っても過言ではありません。
軽快なタッチと中毒性のある独特のリズム感は本当にクセになりますよ♪
1. Blue Rondo A La Turk
独特のリズム感で進んでいくピアノとサックスの旋律が非常に心地よいオープニングナンバーです。
この変拍子こそがデイブブルーベックの醍醐味のひとつです。
転調してからのサックスとピアノの掛け合いもまた最高で、徐々に最初のテーマへと戻っていく展開もまた絶妙なんですね。
この曲ですでにこのアルバムの世界観や方向性がしっかりと垣間見えるので、この曲にハマった方はもうこのアルバムを最後まで聴くしかなくなっちゃいます笑
個人的にはこのアルバムは朝に聴きたくなる1枚として良く聴くアルバムです。
2. Strange Meadow Lark
前トラックのリズミカルさから一転、ピアノの音色が優しく響き、とても心穏やかにしてくれる1曲です。
終始のんびりゆったりとした雰囲気で、休みの朝というシチュエーションがまさにぴったりの1曲です。
3. Take Five
間違いなくこのアルバムにおけるハイライトの1曲でしょう。
きっと多くの方が耳にしたことがある曲だと思います。
恐らくデイブブルーベックでもっとも有名な曲で、まさにジャズ史に残る名曲です。
ドラム・ピアノ・サックスそれぞれが独特の変拍子のリズムで重なり合うこの曲は、聴けば聴くほどにその魅力を増していく不思議な1曲です。
そして何といってもメロディーの美しさが、この曲の素晴らしさを一層高めているのは間違いありません。
4. Three To Get Ready
ここからB面が始まります。
こちらも非常にリズミカルで可愛いメロディーが特徴的な1曲です。
このアルバムはデイブ・ブルーベック自身のピアノももちろんのこと、サックスのポール・デズモンドのプレイがとても耳に残るアルバムになっていて、この曲でもサックスの優しい音色にとても癒されます。
5. Kathy’s Waltz
ワルツという名の通り、ゆったりしたリズムで奏でられるピアノが印象的な1曲です。
爽やかな朝に聞きたいA面に対して、B面は午後にまったりくつろぎながら聞きたい、そんなアルバム編成になっています。
6. Everybody’s Jumpin
思わず体が動き出してしまうような軽やかでリズミカルな1曲。
このアルバムの楽曲はどれも独特のリズム感を持ちながら、全編と通して非常に優しい音色で奏でられており、ジャズを初めて聴く方にも優しくその門を開いてくれているアルバムと言えるでしょう。
7. Pick Up Sticks
最後の曲も、のんびりくつろげる優しいリズムに包まれる1曲です。
それでもやはり独特のリズム感が随所に散りばめられており、ただのまったりBGMでは終わらないところがこのアルバムの魅力でもあります。
まとめ
ジャズにおける名盤のひとつとして知られるこの1枚。
アルバム全体としてもそれほど収録時間が長いものではないので、あっという間に聴けてしまいます。
一度聴けば病みつきになってしまうデイブ・ブルーベックの独特のリズム感にあふれた楽曲たち、そんなジャズの名作を是非聴いてみてください。
まるお