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ケリー・ブルー / ウィントン・ケリー【Kelly Blue / Wynton Kelly】LPレビュー

Kelly Blue / Wynton Kelly

あのマイルスデイビスの超名盤「カインドオブブルー」にその名を連ねる実力者ピアニスト、ウィントン・ケリーの最高傑作とも評される作品がこのアルバムになります。

 

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耳馴染みの良いナンバーたちはジャズ初心者でも聴きやすく、とてもおすすめのアルバムです。

基本的には「ピアノ・ベース・ドラムス」のピアノトリオの楽曲たちですが、2曲のみ「コルネット・フルート・テナーサックス」が加わったセクステット(6人編成)の楽曲がありひとつの聴きどころとなっています。

美しいメロディーとブルース感あふれる大人のジャズ名盤です。

1. Kelly Blue

1度聴いたら耳に残る印象的なイントロから始まるオープニングナンバー。

非常に耳障りの良いメロディーとブルース感たっぷりのこのナンバーはまさに名曲・名演と呼んで良い素晴らしい1曲です。

ピアノ・ベース・ドラムスのピアノトリオにコルネット・フルート・テナーサックスが加わったセクステット(6人編成)で、それぞれに伸びやかで表情豊かな管楽器の響きがとても気持ち良いです。

それぞれのソロをじっくり聴き分けるととても楽しいと思います。

 

2. Softry,As In A Morning Sunrise

「朝日のようにさわやかに」という邦題のピアノトリオによるナンバー。

スタンダードナンバーとして有名なこのナンバーは、ケリーのさわやかで楽しいピアノの音色がとても心地良いまさに朝の目覚めに聞きたい1曲となっています。

難しいことは考えずに流れてくるメロディーに身を委ねて聴きたい、そんなケリーの魅力が詰まった名演です。

 

3. Green Dolphin Street

こちらもピアノとリオによるスタンダードナンバーです。

可愛らしいピアノと軽快なリズム隊による明るいナンバーです。

ケリーの魅力はこういったスウィンギーでブルージーな雰囲気の楽曲で最大限に発揮されます。

個人的にも大好きな1曲です。

 

 

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4. Willow Weep For Me

ここからB面になりますが、もう1曲ピアノとリオによるスタンダードナンバーが続きます。

ゆったりとくつろぐようなテンポで進むリラックスナンバーでB面が始まります。

ここでもケリーの何ともブルージーなピアノがとても気持ち良いです。

 

5. Keep It Moving

ここで再びのセクステット登場。

今までのピアノトリオによるリラックスナンバーとはやはり少し異なり、このアルバムにおいてはややテンションの締まる雰囲気になります。

とはいえやはりケリーのピアノはとても優しいメロディーで、他の楽器隊の演奏も土臭い雰囲気とは皆無で上品な演奏を披露しています。

程よいリラックス感と適度な緊張感で並ぶ曲順も最高なアルバムです。

 

6. Old Clothes

ラストナンバーは、ピアノトリオによるナンバーとしては唯一ケリー作曲によるものになります。

聴いていて楽しくなるようなケリーの軽快なピアノがとても魅力的なナンバー。

ベースのポール・チェンバース、ドラムスのジミー・コブの演奏もケリーのピアノと相性抜群でこれもまた素晴らしいです。

 

まとめ

聴いていて非常に心地が良いアルバムで、ケリーの魅力がふんだんに詰まった名盤です。

「激しいサックスやトランペットの演奏が目立つジャズがあまり得意ではない」という方には是非聴いてほしい1枚になります。

 

まるお