Miles Davis / Kind Of Blue
ジャズの名盤は数あれど、その最高峰に君臨するのが1959年に発売されたマイルス・デイビスの「カインドオブブルー」です。
ジャズを知る人なら知らない人はいないであろうこの名盤は、ジャズ界のみならず音楽史における名盤としても知られています。
天才マイルス・デイビスの脇を固めるのは、若き日のジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスといったこれまたジャズの歴史に名を残す天才たちです。
何から何まで完璧なこのアルバムは、すべての音楽ファンが聴くべき超名盤です。
1.So What
静かに幕を開けるアルバムのオープニングナンバーは、マイルスの口グセであった「So What?(それがどうした?)」に由来します。
終始緊張感のある演奏の中にそれぞれの奏者の卓越したテクニックが垣間見れます。
落ち着いたマイルスのトランペットに対し、コルトレーンとキャノンボールのサックスの熱いプレイの対比がたまりません。
マイルスの静かでありながら非常に厳かな雰囲気の演奏が全体の空気をピリッと締めています。
静かにリズムを刻むベース・ドラムス・ピアノの演奏もまさにスキなし、名曲です。
2.Freddie Freeloader
1曲目と比べると全体のテンションが上がり、よりグルーブ感を感じる演奏が繰り広げられます。
ちなみに、この楽曲のみピアノはウィントン・ケリーが参加しています。
マイルス・コルトレーン・キャノンボールの管楽隊の演奏が非常に気持ち良い1曲です。
終盤のリズミカルなピアノソロとマイルスの優しいトランペットの掛け合いもまた良いんです。
3.Blue In Green
優しく美しいバラード曲です。
マイルスの儚げなトランペットの音色とビル・エヴァンスの切ないピアノの旋律が印象的なこの曲はこのアルバムにおけるひとつのハイライトです。
1日の終わりにゆっくりとその優しい音色に包まれたい、そんな珠玉の名曲でA面は幕を閉じます。
個人的にも大好きな1曲です。
4.All Blues
怪しげな不雰囲気漂うクールな楽曲でB面が始まります。
個人的に感じるこのアルバムの魅力のひとつに、マイルス・コルトレーン・キャノンボールの管楽隊のそれぞれの表現の素晴らしさにあります。
この楽曲でもそれが顕著に表れており、このメンバーを抜擢したマイルスは本当に見事としか言えません。
それを陰で支えるポール・チェンバースのベース、ジミー・コブのドラムといったリズム隊、そして主役にも影にもなれるビル・エヴァンスのピアノですから、どこを切り取っても最強なわけですよ。。笑
5.Flamenco Sketches
静寂を感じる落ち着いた雰囲気の楽曲がこのアルバムの最後を締めます。
最後まで緊張感を保ったまま展開していくこのアルバムの最後を飾るにふさわしいスローナンバーです。
どこか悲しげなメロディーでありながらクールさを秘めたこのラストがまたかっこいいんですよね。
まとめ
超がつくほどの名盤、マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」を紹介させて頂きました。
このアルバムは本当にいろんなところで語られているので、あくまで個人的な感想をメインでお伝えしました。
今なお売れ続けているという恐ろしいほどに完成度の高いこのアルバム、名盤と呼ばれるこの1枚を是非聴いてほしいと思います!
まるお