A Love Supreme / John Coltrane
コルトレーンの最高傑作との呼び声高いのがこの1枚。
コルトレーンが神に捧げたと言われる、全4パート構成による組曲のアルバムとなっています。
収録されている全4曲でひとつのコンセプトが成り立つという、いわゆるコンセプトアルバムなのですが、最高傑作との呼び声に反し非常に難解なアルバムとしても有名です。
この記事ではそんなコルトレーンの「至上の愛」をレビューしていきます。
1.パート1:承認(Acknowledgement)
何でしょう、、アングラ感漂う始まりの曲なんですが、このちょっと重たい空気感とコルトレーンのテノールサックスがめちゃくちゃカッコ良いんですよね!
個人的にこの曲の影の主役は実はドラムだと思っていて、コルトレーンのサックスプレイを支えるように細かいタッチの演奏が繰り広げられてるんですよね。
終始に渡りコルトレーン劇場なのですが、間違いなくこのアルバムの看板曲だと思います。
2.パート2:決意(Resolution)
このアルバムの中では比較的聞きやすい曲かと思います。
「決意」の名の通り、力強いコルトレーンのサックスの印象的なフレーズから始まり、ピアノ・ドラム・ベースの力強いアタックがこれまた爽快な1曲です。
何度も聞きたくなるような中毒性のある曲ですが、あくまでコンセプトアルバムの中の立ち位置として1枚を通して聞くことをおすすめします。
ここでレコードのA面が幕を閉じます。
「ア・ラ〜ブシュプリ〜ム」最高です。
3.パート3:追求(Pursuance)
冒頭から圧巻のドラミングから始まるB面の1曲目です。
そして高速ピアノソロ、ここでも圧巻のコルトレーンのサックスプレイと続き、アルバムの終焉へと向かっていくベースソロ。
この曲の立ち位置がこのアルバムのコンセプトアルバムとしての意義を明確にしているのだと思います。
4.パート4:賛美(Psalm)
終始厳かな雰囲気で一気にフィナーレへと向かっていきます。
緊張感を纏ながらの演奏は、まさにコルトレーン自身の「神へ捧げる祈り」に他ならないように感じる。
壮厳で神々しい。。
よく言われるこのアルバムの難解さは、このラストトラックがその大部分を占めているのでは?と個人的には思っている次第です。
まとめ
ジャズ史上に燦然と輝く名盤なのに違いはありませんが、初めて聞くジャズとしてはちょっとハードルが高すぎるかも。。
とは言えジャズを聞くようになった方であれば絶対に聞いて欲しい1枚でもあります。
自分も時折無性に聞きたくなるんですよね。
まるお