妥協なきモノづくりとこだわり抜いたヴィンテージへの想いが詰まったアイテムが大人気となっているレプリカジーンズブランドのTCB jeans。
そのTCB jeansの中でも1、2を争うほどの人気商品なのが、s40’sシリーズです。
s40’sシリーズは1940年代のリーバイスのヴィンテージデニムを復刻したもので、ジャケットとジーンズ上下が存在しセットアップになります。
自分もジャケットとジーンズ、上下セットアップで所有していますが、今回はジャケットについて詳しく解説していきます。
TCB jeans s40’s jacketとは?
1940年代というと第二次世界大戦の時期に当たり、当時のデニム生産においても物資統制などさまざまな規制の下での生産が強いられていた時期です。
この年代のデニムは独自のディティールが数多く見られ、いわゆる「大戦モデル」と呼ばれ実際のヴィンテージも非常に人気があります。
simplified=簡素化されたモデルということで、40’s名前にsがつき、s40’sと名付けられています。
これは実際のヴィンテージにおいても同様で、s506xxが実際のモデルとなっています。
余談ではありますが、本物のs506xxはその希少性と人気から今やとんでもない金額で取引がされています。
TCB jeans s40’s jacket
全体シルエット
平置きだと分かりづらいですが、ヴィンテージのデニムジャケットと比較するとやや細身で縦長のシルエットになります。
実際のヴィンテージではかなり着丈の短いジャケットになりますが、普段着としてコーディネートを組みやすいようやや着丈を長く作られているようです。
ややスタイリッシュな着こなしになるので、ヴィンテージさながらの野暮ったいシルエットを求める方には少し気になる点かもしれません。
生地感はかなりゴワつきのある厚めの素材感なので、アタリなどバキバキにつけることも可能かと思います。
厚手のため夏の着用は少々難しいかと思われます。
背面はサイズ40以上がTバックとなっていて、自分はサイズ44を所有しています。
胸ポケット
胸ポケットは大戦モデルの特徴であるフラップが省略されたポケットが片側につきます。
このフラップのない胸ポケットが無骨な雰囲気を醸し出していてとてもかっこいいです。
自分も1st、2nd、大戦、4thタイプのデニムジャケットを所有していますが、大戦のポケットが1番好きです。
ボタン
ボタンは月桂樹ボタンとなり、こちらも当時のディティールの再現になります。
ボタンに関しても戦時下の規制で通常のボタンを使えなかったためこのような仕様となっているんですね。
このボタンは塗装がされていないので、経年とともに錆びてきて、それがまたとてもいい味となってくるんです。
シンチバック
バックのアジャスターはシンチバックがつきます。
こちらも1stならではの仕様ですね。
ボックスプリーツ
フロントのボックスプリーツはよく見ると左右がズレているのが分かるかと思います。
このディティールはTCBの制作上の縫製ミスではなく、実は当時の縫製ミスを再現したものなんだそうです。
左右をそれぞれ違う人が縫っていてズレてしまったけどそのまま採用された、なんてエピソードを含んでいるそうな。
この辺もヴィンテージならではの魅力を完全に再現しているTCB jeansのこだわり方はすごいです。
着用画
jacket: TCB jeans s40’s jacket
tops : Champion T1011 Penn
pants : TCB jeans s40’s jeans
shoes : コンバース ジャックパーセル レザー
172cm54kg痩せ型の自分がサイズ44を着用しています。
ややオーバーサイズ気味な着こなしになり、厚手のスウェットやパーカーを着ても問題ないサイズ感です。
袖は長いので折り返して着ることが多いです。
デニムジャケットのサイズ選びはさまざまなご意見があるかと思いますが、「インナーに何を着るか?」を想定して選ぶと失敗がないかと思います。
洗って乾燥機にかけるとやや縮んだ印象があります。
着丈が長めな分、インナーの丈をそれほど気にしないでも平気なので、コーディネートの幅は広がりますが好みは分かれるポイントかと思います。
まとめ
TCB jeansのs40’sシリーズは生地感やディティールが本当に素晴らしく、その経年変化も非常に楽しめるデニムになっています。
色落ちを楽しみたい方にもとてもおすすめです。
なかなか在庫の確保が難しいアイテムなので、気になった方は是非1度チェックしてみて下さいね。
まるお