モッズコートと言えばアメリカ軍のM-51フィールドパーカーのことを指しますが、実はフランスにもモッズコート的なアイテムが存在することをご存知でしょうか?
それが【フランス軍 M-64フィールドパーカー】(以下M-64パーカー)です。
M-51パーカーのディティールを踏襲しながらも、フランスならではのスタイリッシュさで人気を集めているヴィンテージミリタリーです。
この記事では、そんなフランス軍独特の上品さを纏ったフランス版モッズコートを紹介していきます。
フランス軍 M-64フィールドパーカーとは?
M-64パーカーはフランス軍で1964年に採用されたフィールドパーカーになります。
M-64はジャケットやカーゴパンツもあり、特にこのパーカーとカーゴパンツの人気が高い印象です。
着脱可能なボアライナーがついており、シェルのみ、ライナーのみでも着用可能なため、季節に応じて着こなしを変えることができます。
ディテールはアメリカ軍のモッズコートことM-51パーカーに似ていますが、無骨な印象のアメリカ軍と比べるとどこかエレガントな雰囲気を纏ったフランスらしいアイテムと言えます。
フランス軍 M-64フィールドパーカー
実際に自分が所有するM-64パーカーのディテールを紹介していきます。
全体シルエット
アメリカ軍のM-51パーカーと似たシルエットですが、M-51やM-65のような裾のフィッシュテールのディテールは存在しません。
やや丸みを帯びたシルエットが特徴的で、ラグランスリーブのため着用の際に肩にフィットしてくれます。
素材感
高密度に織られたコットンサテンという素材になります。
光沢感がある素材で、上品な印象を与えてくれます。
しっかりした生地で多少の撥水性もあります。
フロントポケット
フロントはボタンとジップでの開閉が可能です。
左右にスナップボタン付きの大きめのポケットが配されています。
袖
袖はボタンで絞って着用することが可能です。
フード
フードは一体型になっており、小ぶりなものになります。
フロントのボタンを1番上まで留めると襟が立ってとてもかっこいいです。
内側
ライナーを装着すると、内側には全面ボアになるのでとても温かいです。
タグ
シェル
シェルは1977年製になります。
サイズは92Cというサイズになり、L相当のサイズ感になります。
92は身幅を表すもので、86・92・96・108・120といったサイズが存在します。
Cは着丈を表しており、CとLが存在しLの方が着丈が長くなります。
ライナーは1982年製でサイズはシェルと同じ92Cになります。
ライナーはボアのため、古着だと潰れているものもあるので、この部分は購入の際にチェックしたいポイントです。
ステンシル
左腕にフランス軍を表す、ARMEE FRANCAISEのステンシルが入った個体になります。
このステンシルに関しては、入っている個体と入っていない個体が存在します。
着用画
outer : フランス軍 M-64 フィールドパーカー
vest : Patagonia シェルドシンチラ ベスト
pants : Uniqlo
shoes : Converse Jackpercel
172cm54kg痩せ型の自分がサイズ92Cを着用してみました。
肩が張ることなく体にフィットして、やや丸みを帯びたシルエットがお分かりでしょうか?
ライナーを装着した状態ですが、内側にフリースベストやインナーダウンを着てもまったく問題ないサイズ感です。
M-64パーカーは作りに的にも体に馴染んでくれるので、少し大きめで着用しても大袈裟な感じがありません。
着心地も非常に心地良いので、アメリカ軍のM-65フィッシュテールよりも気軽に羽織れます。
ライナーを外せば春も着用できますが、面倒臭いのでライナーを外すことは滅多にありません。。笑
まとめ
フランス版モッズコートのM-64パーカーは、デザイン性や防寒性においても非常に優秀で人気も高いヴィンテージミリタリーです。
にも関わらず、相場はまだそれほど高騰していない印象なのでコスパも抜群です。
ただ50年以上前のヴィンテージであることに変わりはないので、いつ高騰するか分からない状況なのは確かです。
まるお