「フリースといえばパタゴニア」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
レトロXやシンチラスナップTをはじめとするパタゴニアのフリースアイテムは、その完成度の高さから長きに渡り高い人気を誇るアイテムとなっています。
そんなパタゴニアのお家芸でもあるフリース、現在では残念ながら廃盤となってしまった伝説の最強フリースをご存知でしょうか?
それが「R4フリースジャケット」(以下R4ジャケット)です。
この記事では、パタゴニアにおいてテクニカルなラインナップとして知られる「Rシリーズ」の最高峰、R4ジャケットについて解説していきます。
パタゴニア R4フリースジャケットとは?
R4ジャケットは、パタゴニアから2001年から展開され今は残念ながら廃盤となっているフリースジャケットです。
パタゴニアにはRシリーズと呼ばれる、通常のシティユース製品とは一画をなす、アウトドアでの活動に重きを置いたテクニカルラインが存在します。
保温レベルによってR1〜4まで存在し、R4ジャケットはパタゴニアのフリース史上もっとも保温性が高いと言われています。
R4ジャケットは、冬の登山でも問題ないほどの高い保温力を誇り、街着としての着用であれば十分過ぎるほどのスペックを有しています。
R4ジャケットは現在廃盤となっているため、古着などでしか入手できないレアアイテムとなっています。
その希少性とは裏腹に、その高い機能性から今でも非常に高い人気を誇っており高額で取り引きされていることでも知られています。
パタゴニアにおけるRシリーズは、古着界隈ではいずれのモデルもかなりの人気があります。
パタゴニア R4フリースジャケット
実際に自分が所有するR4ジャケットのディテールを紹介していきます。
全体シルエット
シルエットの大きな特徴は、肩部分が立体的な裁断となっており腕を上げても裾が上がってお腹が出ないような作りになっています。
他の作りに比べて袖丈が長めの作りの印象を受けます。
素材感
表面生地は非常に柔らかく肌触りの良いフリース素材が使用されています。
この手触りはレトロXと比べても非常に柔らかくふわふわしており、クセになりそうな手触りです。
R4ジャケットの大きな特徴として、表面素材と裏地の間に伸縮性のある防風性ラミネートを挟んであり、保温性に加えて防風性をも有していることから最強フリースと呼ばれているのです。
ちなみにレトロXにも防風フィルムが挟んでありますが、R4ジャケットと比べるとやや硬めの着心地です。
袖
袖にはRシリーズの証であるRマークが付きます。
フロント
フロントには斜めに付いた胸ポケットと、左右にそれぞれポケットが付きます。
すべてジッパー付きのポケットになっています。
内側
内側もフリースになりますが、実はこれがRシリーズにおけるR2の素材になります。
フリースとフリースで防風性ラミネートをサンドイッチしてるので、とても温かいです。
ドローコード
内側にドローコードが付いており、裾を絞って着用することができます。
ポーラテックフリース
R4ジャケットのフリース素材は、その品質の良さから非常に高い評価を得るポーラテック社のフリースを使用しています。
表面には「ポーラテック・ウィンドブロック」を、内側には「ポーラテック・サーマルプロ」を使用しており、まさに最高級と呼べるフリース素材です。
サイズタグ
自分が所有するのはLサイズになります。
R4ジャケットはアウターとしても十分使用が可能なので、少し大きめサイズをチョイスしています。
貴重なUSA製となります。
写真ではちょっと見にくいですが、「36100S5」の表記があり、2005年製と読み取ることができます。
着用画
outer : Patagonia R4 jacket
pants : French Army M-47 pants 前期
shoes : New Ballance M992
172cm54kg痩せ型の自分がサイズLを着用してみました。
内側にスウェットを着用していますが、窮屈感を感じることなく着用できています。
それほどオーバーサイズというわけでもないので、この上からさらにアウターを羽織ることも可能です。
アウターとしてもインナーとしても使用可能なサイズ感になります。
身幅がそれほど大きくない印象なので、内側に着込む想定であればサイズ選びは少し慎重になった方が良いと思います。
まとめ
パタゴニア史上最高峰のフリースと呼ばれるR4ジャケットはすでに廃盤となっており、入手が難しいアイテムのひとつとなります。
レトロXのように「ひと目見てパタゴニア」と分かるものではありませんが、古着好きな方やパタゴニア好きな方からはこちらのR4ジャケットのほうが人気が高かったりします。
着用感も軽くてふわふわで温かい、フリースとしてはまさに最高峰の逸品です。
まるお