Oscar Peterson / We Get Requests
オスカー・ピーターソンの傑作として多くの人気を集める「プリーズ・リクエスト」。
その名の通り、「リクエストに応える」という形でジャズの定番曲で構成されたアルバムで、非常に聴きやすい内容になっているのでジャズ初心者でも気軽に楽しめるような1枚になっています。
全編を通して優美で優しいメロディーに溢れており、とてもおすすめのジャズアルバムです。
基本的なピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)の構成でピアノジャズの魅力が満載の名盤を紹介していきたいと思います。
1. Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
ボサノヴァ調の雰囲気がとてもおしゃれなオープニングナンバー。
弾むようなリズムのピアノの音色が非常に心地よく、オスカーのテクニカルな演奏を垣間見ることができます。
優しいメロディーがとても印象的な1曲です。
2. The Days of Wine and Roses
邦題;酒とバラの日々
間違いなくこのアルバムのハイライトになる1曲。
短い演奏ながら聴かせどころ満載のまさに名演。
この1曲だけでもこのアルバムを聴く価値があるくらい名曲に仕上がっています。
最高です。
3. My One and Only Love
美しいピアノの調べに乗せて奏でられるバラード曲。
ここでもオスカーの非常に繊細かつテクニカルなタッチがとても印象的で、個人的にも大好きな1曲。
原曲もジャズのスタンダードナンバーとして長きに渡り愛されている名曲です。
4. People
こちらはブロードウェイ・ミュージカルの「ファニー・ガール」の主題歌として使用された楽曲になります。
非常にメロディアスな楽曲で、1度聴いたら耳に残ってまた聴きたくなる中毒性のあるナンバー。
聴いていて心まで弾むような楽しい気持ちになる明るい1曲です。
5. Have You Met Miss Jones?
邦題;ジョーンズ嬢に会ったかい?
A面最後を飾るのは、こちらもジャズのスタンダードとして広く知られるナンバー。
ゆったりとした雰囲気でありながら、オスカーのピアノの音色が美しく響き、ベース・ドラムとの調和がとても心地良い1曲に仕上がっています。
6. You Look Good to Me
可愛らしいイントロから始まるB面のオープニングナンバー。
ややクラシック調のオスカーのピアノの旋律が、ベース・ドラムと絡んで徐々にジャジー&テクニカルになっていく雰囲気がもうたまりません。
こちらもこのアルバムを代表する名曲・名演といって良い1曲だと思います。
7. The Girl from Ipanema
邦題;イパネマの娘
こちらも有名なジャズのスタンダードナンバー。
シンプルな演奏ながらも三位一体で奏でられるメロディーが非常に心地良い1曲になっています。
8. D & E
オスカーのピアノはさることながら、ベース・ドラムの演奏が非常に素晴らしい1曲。
スムースでジャジーな雰囲気を存分に作り出しているのは、目立たないながらもリズム隊の功績が非常に大きいです。
このアルバムにおいてはもっともファンキーなナンバーですね。
9. Time and Again
スロウでジャジーな情感たっぷりのバラードナンバーです。
ジャズバーでウイスキーを飲みながら、、なんていうムードがぴったりの1曲です。
とは言え重苦しい空気感などはなく、あくまで優しさと美しさが共存する美麗さで溢れています。
10. Goodbye J.D.
このアルバムで唯一のオリジナル曲がラストを飾ります。
なんといってもオスカーの超絶技巧がこれでもかと炸裂しており、爽快感に溢れるスイングナンバーとなっています。
ピアノ上手すぎでしょ。。
まとめ
ジャズのスタンダードナンバーがとても親しみやすく演奏されたこのアルバムは、聴いていて楽しくなるようなアルバムです。
シンプルな演奏の中にもオスカーの超絶テクニックが満載で、初心者からジャズ玄人まで幅広い方におすすめできる1枚です。
ジャズの難解なイメージとは対極に存在するような非常に聴きやすいこのアルバムは、飽きることなく何回でも聴きたくなるようなジャズ必聴盤の1枚です。
まるお