Sonny Rollins / Saxophone Colossus
ジャズサックス奏者の大御所ソニー・ロリンズの代表作であり、ジャズの名盤としても知られる「サキソフォン・コロッサス」。
男らしいテナーサックスの響きはロリンズの代名詞で、全編に渡ってそのテナーサックスが堪能できる作品になっています。
非常にメロディーが心地よく、ジャズ初心者にもおすすめの1枚としてもよく紹介されます。
豪快で爽快、聴いていてとても気持ち良いジャズの名盤をレビューしていきます。
1. St. Thomas
ソニーロリンズの代表曲でありこのアルバムのキラーチューンです。
1度聞くと耳から離れない強烈なメロディーに一気に心を掴まれます。
クセになるリズムとメロディー、ロリンズの奏でる豪快で力強いテナーサックスが最高にクールな1曲です。
中盤の激しいドラミングからのテンポアップの展開がこれまた非常に爽快です。
さらに男性らしい雰囲気において、ピアノの存在がとても良い中和剤のような役割をしていることもこの曲の絶妙なバランス取りに一役買っています。
超絶おすすめなオープニングナンバーです、名曲。
2. You Don’t Know What Love Is
ロリンズの太いテナーサックスの音色が、アダルトな雰囲気をムンムンと漂わせている1曲です。
スローナンバーでありながらどこか緊張感を感じせるのもやはりロリンズのたくましい演奏あっての妙技だと思います。
3. Strode Rode
これまた爽快なリズム感とメロディーが冒頭から炸裂します。
このアルバムの多くのテーマは非常にキャッチーで耳にすんなり馴染んできます。
この辺が初心者にもおすすめと言われる所以なのでしょうが、じっくり聞き込むとそれぞれのパートにおいてかなりテクニカルな演奏が繰り出されており、聞き飽きることのない定番であり名盤たる理由なのでしょう。
これもとてもかっこいい1曲です、おすすめ!
4. Moritat
ここからB面になります。
落ち着いた雰囲気に伸びやかなロリンズのサックスが印象的なナンバーになります。
派手さはありませんが、しっかりと地に足がついた演奏は聴いていて非常に心地よく演奏のレベルの高さをうかがい知ることができます。
5. Blue 7
アルバムを締め括るのは渋めのブルースナンバー。
特別なキャッチーさはないので、ある程度ジャズを聴き込まないとこの曲の持つ魅力を理解するのはなかなか難しいやや難易度高めのナンバーですが、聴けば聴くほどにこの曲の持つ不思議な魅力に魅了されます。
緻密に計算されたアレンジが光る隠れた名曲です。
まとめ
ジャズアルバムにおけるひとつの定番であり、多くの人に愛されている名盤です。
男らしいテナーサックスはロリンズの代名詞なので、その音にハマった方は是非ロリンズの他のアルバムも聴いてみてください。
ではでは今夜も素敵なジャズライフを♪
まるお