ドキッとしてしまうかもしれませんが、アフィリエイトで逮捕者が出たことがあるのは事実です。
ただし、ただアフィリエイトをしていただけで逮捕されたわけではありません。
法律やルールを破ってしまったことで罪に問われてしまったのです。
アフィリエイトは怪しくも何ともない、まっとうなビジネスです。
詐欺や悪徳商法ならともかく、何も悪いことをしていないのに捕まることはありません。
アフィリエイトにも法律やルールが存在し、その法律やルールを破ってしまわないように気をつけましょう。
アフィリエイトで気をつけたい法律違反
2023年10月1日より、ステルスマーケティング規制(以下ステマ規制)によりアフィリエイト広告を掲載する場合には、「広告」「PR」など明確に広告と分かるような表示が義務づけられました。
ステルスマーケティングとは?
→消費者に広告と明記せずに行われる販促・宣伝活動のこと
これによりASP各社でも今まで以上に厳しい指導がされるようになりました。
下記はアフィリエイトを行なう上で抵触しやすい法律ですので、しっかりと認知をするようにしましょう。
- 薬機法違反
- 健康増進法違反
- 景品表示法違反
- 特定商取引法違反
- 著作権違反
薬機法違反
薬機法とは以下の通りです。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律は、日本における医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品に関する運用などを定めた法律である。
出典:Wikipedia
薬機法には広告規制も定められており、誇大広告・虚偽広告が禁止されています。
効果や効能を大袈裟に表現したり、嘘の内容を謳ったりはNGだということです。
アフィリエイトにおいても、商品の説明において薬機法に抵触する表現があれば薬機法違反になる可能性が十分にあります。
実際に、過去にはアフィリエイターが薬機法違反の疑いにより書類送検された事例があります。
健康増進法違反
こちらも薬機法と同様に、広告表示についての規制があります。
同じく誇大広告・虚偽広告が厳しく禁止されていますので、健康食品を扱うアフィリエイトを行なう際には抵触しないように気をつけましょう。
景品表示法違反
景品表示法では、商品やサービスの価格などの取引条件について、実際のものや事実に相違して競争事業者のものより著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を有利誤認表示として禁止しています。
商品やサービスなどを紹介するときに、競合他社の商品やサービスと比べて、事実以上の明らかな優位性などを主張することは禁止されています。
ランキング記事や比較記事で商品やサービスを紹介する際には注意が必要です。
この景品表示法については近年より厳しくなっており、ASP各社でも登録者に対して直接指導が入るなどの対策がなされています。
景品表示法についてはそのつもりがなくても抵触してしまっていることもあるので、これからアフィリエイトを始める方は特に気をつけたい部分です。
特定商取引法違反
特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。
具体的には、訪問販売や通信販売等の消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者が守るべきルールと、クーリング・オフ等の消費者を守るルール等を定めています。
出典:特定商取引法ガイド
アフィリエイト自体は、特定商取引法が規制する販売形態ではないものの、広告主の販売形式が特定商取引法に違反している場合もあります。
広告を掲載するアフィリエイター側としても、しっかりと広告主の販売形式法に抵触していない形態なのかを見定める力が必要になってきます。
ブログアフィリエイトを安全に行なうために
- 正しい知識を身につける
- 専門家以外は薬品関係のジャンルは避ける
- 効果や効能に対して誇大な表現をしない
- ランキング記事や比較記事を書かない
正しい知識を身につける
アフィリエイトにはさまざまな法律に抵触しうるリスクが存在しますが、アフィリエイト自体は健全でまっとうなビジネスです。
ただし、アフィリエイトによるトラブルが増えているため、年々その規制や取り締まりも厳しくなってきています。
正しい知識を身につけて、それを実践していくことが大切なのです。
専門家以外は薬品系のジャンルは避ける
医薬品や健康食品、化粧品などの薬品系の商品のアフィリエイトには、先述の薬機法や健康増進法といった法律が必ず関係してきます。
専門家の方や、そのジャンルにおけるスペシャリストの方など、豊富な知識をお持ちの方であれば問題ありませんが、その世界に詳しくない素人が扱うには大きなリスクが伴います。
効果や効能に対して誇大な表現をしない
商品やサービスを紹介するときに、大袈裟な表現をすることは控えましょう。
実際に使ったことのある商品やサービスであっても、「最高」や「No.1」といった表現をする際にはその根拠を明確に示す必要があります。
価値を伝えたい気持ちはわかりますが、あくまで一個人の意見として誇大な表現はしてはなりません。
ランキング記事や比較記事を書かない
こちらも先ほどの誇大な表現とも共通しますが、あくまで一個人における順位づけであり、その明確な根拠を示さない限り、そのランキングの信憑性はありません。
また比較記事であれば、スペックや事実を羅列するだけであれば問題ありませんが、使用感や効果については個人的見解のため比較して優劣をつけることはしてはなりません。
自分個人としても、ランキング記事に関してASPから指導を受けたことが過去に実際にありました。
ランキングや比較など個人の感じ方による優劣は記事にしない方がリスクを避けられます。
アフィリエイトは実際に逮捕者が出るなど、年々その規制や取り締まりが厳しくなってきています。
自分としてもきちんと法律やルールを守りながらアフィリエイトを行なうために、必要な知識をアップデートしていかなくてはならないと強く感じています。