パタゴニアのダウンジャケットと言えば、ダウンセーターをイメージされる方が多いと思います。
ダウンセーターはインナーにもアウターにも使えるという汎用性の高さから長きに渡り人気を集めているパタゴニアを代表するダウンジャケットです。
ちなみに、パタゴニアのアイテムの特徴として頻繁にアップデートを繰り返す特性があり、人気の高かかったモデルであっても廃盤してしまったり、リニューアルしたりといったアイテムが多く存在します。
この記事で紹介するダウンジャケットも今では廃盤となり、古着ででしか手に入れることができない希少アイテムのひとつです。
この記事では、そんなパタゴニアの「ダウンパーカー」を紹介していきたい思います。
パタゴニアのダウンジャケットとしてはそれほど知名度は高くありませんが、その完成度の高さと廃盤という希少性から今後価値が高まるアイテムになるかもしれません。
パタゴニア ダウンパーカーとは?
ダウンパーカーは2000年代中頃にパタゴニアから発売されていたダウンジャケットになります。
元々2000年代に人気の高かったダスパーカーは化繊によるものですが、ダウンパーカーはダウンを使用した本格ダウンジャケットとして人気を集めていました。
環境保護の観点から2000年代後半に廃盤となってしまったアイテムで、現在では古着やリユース品でしか入手することができません。
10年に満たない非常に短い生産時期ということもあり、個体数もそれほど多くない印象で、なかなかお目にかかることができない希少なアイテムでもあります。
パタゴニア ダウンパーカー
実際に自分が所有するダウンパーカーを紹介していきます。
全体シルエット
かなり肉厚なボリュームたっぷりのダウンジャケットといった雰囲気です。
グースダウンがパンパンに詰められており、ダウンジャケットにおいては最高峰とされる800フィルパワーを誇り、アウターとしてはこれ以上ないくらいにとても軽くて温かいです。
カラーもブラックでとても使いやすいです。
素材感
表素材には、防風性・撥水性のある軽量リップストップナイロンが使われており、とても軽いです。
撥水性があるとは言え、多少なの水なら弾くくらいです。
雨の日でも平気かと言われると、ちょっと厳しいかと思います。
雨の日のダウンが欲しい方はノースフェイスのマウンテンダウンジャケットなどのほうがおすすめです。
内側
インサレーションを押さえているキルトの縫い目が裏地まで貫通させた作りになっており、保温性を最大限に高めています。
また内側には大型のメッシュポケットが付いており、手袋くらになら楽々と収納することができます。
袖
袖は絞ってあり、冷気の侵入を防いでくれます。
また摩耗しやすい肘部分は切り返しになっており、生地が補強してあります。
フロントジップ
フロントはダブルジップになっており、さらにベルクロ留めの前立てが付いています。
ハンドポケット
左右にはハンドウォーマーポケットが付きます。
フラップとジップがついており、内側の素材もやや起毛がかったとても温かい生地が使われています。
肩
肩部分も切り返しになっており、やはり摩耗しやすい部分のため補強がなされています。
胸ポケット
胸部分にはパタゴニアのロゴが入り、縦型のジッパー付きポケットが付いています。
このシンプルなデザインもダウンパーカーの魅力のひとつです。
フード
フード部分の襟が非常に高くなっており、首元はマフラーがいらないくらいにとても温かいです。
フード内側にはドローコードが内蔵されており、フードを絞って被ることができます。
パタゴニアの古着アイテムあるあるですが、このドローコード部分が破損していることがよく見受けられます。
自分の所有する個体も写真の反対側が破損していましたが、着用には問題ないレベルです。
古いアイテムの宿命でもありますが、気になる方は購入の前に確認すると良いと思います。
サイズタグ
自分が所有する個体はMサイズになります。
元々かなり大きめな作りなので、ややオーバーサイズでの着用になります。
パタゴニアのアイテムは年代やアイテムによりサイズ感が大きく異なるので、可能な限り試着をすることをおすすめします。
「STYLE:84652F6」の表記から2006年製と読み取ることができます。
ダウンパーカーの生産時期は本当に短く、自分も2005〜2008年くらいの個体しか見たことありません。
その分非常に希少なモデルであると言えます。
着用画
outer : patagonia down parka 00’s
tops : champion vintage 80’s
pants : levi’s 517 66後期 70’s
shoes : red wing 8268 pt99
172cm54kg痩せ型の自分がMサイズを着用してみました。
かなり大きめな作りになるので、Mサイズでもオーバーサイズでの着用になります。
着用感はとても軽くて温かく、最高に快適です。
これを着てしまうとなかなか他のアウターを着れなくなってしまうほど快適な着心地です。
ダウンパーカーはかなりボリュームがあるダウンジャケットなので、ボリュームがあるダウンが苦手な方にはおすすめできないアイテムになります。
まとめ
ダウンパーカーは生産時期が非常に短く、既に廃盤となっているため古着屋さんでもなかなか出会えないパタゴニアのアイテムのひとつです。
ダスパーカーに比べるとそれほど人気はありませんが、「あまり知られていないだけ」でこれから人気が高まる可能性は十分あります。
ダウンパーカーを解説しているネットの記事すらなかなか見つからないほどです。
とは言え、ダウンジャケットとしては最高峰のアイテムなのは間違いありません。
まるお