パタゴニア史上最高傑作との呼び声もある「ダスパーカ」。
ダスパーカは1992年に初代モデルが登場して2016年に1度廃盤になり、2020年に復活したという背景を持っています。
各年に1〜3色程度の展開になっていて、年によって展開されるカラーが異なり、その多くのカラーが1年のみの生産となっているのが特徴的です。
さらにデザインチェンジを繰り返しているアイテムで、年代によってそのデザインも大きく異なります。
とりわけ、1990年代後半〜2000年代初頭のダスパーカの人気は凄まじく、その年代のモデルは今でもとてつもない高額で取り扱われていることでも知られています。
古着を語る上でも、オールドパタゴニアを語る上でも避けては通れない存在のダスパーカ、この記事では2002年にリリースされ古着界でも非常に高い人気を誇るカラーの「ゲッコーグリーン」について解説していきます。
パタゴニア ダスパーカ ゲッコーグリーンとは?
ダスパーカは「DAS PARKA」という表記で、「DEAD AIR SPACE」=「外気の冷気の層を遮断する」という意味でダスパーカと名付けられました。
ダスパーカはダウンではなく化繊が使われているため、濡れても保温性が著しく低下しないことが大きなメリットです。
着心地も非常に軽く温かく、ダウンジャケットと比べても遜色ない保温性を誇ります。
ゲッコーグリーンは2002年に登場したカラーで後にも先にもこの1年のみの展開です。
ゲッコーグリーンのゲッコーとは「月光」ではなく、「gekko=ヤモリ」のことになります。
2002年当時の人気はもちろんのこと、現在でも生産されていないデザインやカラーということもあり古着界においても大人気のアイテムとなっています。
ちなみにダスパーカの歴代人気カラーを下記にまとめてみました。
- ブライトブルー (1992年)
- ブライトパープル (1993年) ※2年間生産
- コバルト (1995年) ※2年間生産
- フェニックスレッド (1997年)
- ブルーリボン (1998年)
- バターナッツ (1999年)
- アシッドグリーン (2000年)
- ポップオレンジ (2001年)
- ゲッコーグリーン (2002年)
- オアシスブルー (2003年)
2000〜2002年のブラックも比較的人気の高いカラーとなっています。
1990〜2000年初頭のモデルはどれも非常に人気が高く、かなり高額で取引されています。
パタゴニア ダスパーカ ゲッコーグリーン
実際に自分が所有するダスパーカゲッコーグリーンで細かいディテールを紹介していきます。
全体シルエット
あまり着丈が長くなくボックスシルエットの印象を受けます。
実際に着用しても着丈がそれほど長くないので縦長シルエットにならず、すっきりとしたコーディネートを組むことができます。
アメカジやストリートコーデにはかなりハマってくれます。
生地感
表面はツヤのあるナイロン素材になっており、小雨程度であれば弾いてくれます。
ちなみに2001年以前のダスパーカは表面がマット加工してあり、また違った魅力があります。
フロント
フロントには胸ポケットと両サイドにジッパー付きのポケットが付きます。
袖
袖は伸縮仕様になっており、冷気の侵入を防いでくれます。
ちなみに2001年以前のモデルは袖がパイピング仕様になります。
フード
フードはしっかり大きめの作りになっており、さらに首元もしっかりと覆ってくれるためとても温かいです。
フロントジップ
フロントはダブルジップになっており、さまざまな着こなしが可能となります。
裏地
裏地はグレーになっており、グリーンとのコントラストがとても美しいパタゴニアらしい好配色です。
左右に大きめのメッシュポケットが付いており、収納力も申し分ありません。
サイズタグ
自分が所有しているのはSサイズになります。
ダスパーカはビレイパーカーと呼ばれる、いろんなものを重ね着した1番上に着ることを想定して作られているため、サイズ感はかなり大きめです。
自分であればアウターは通常MやLサイズを選ぶことが多いですが、ダスパーカに関してはSサイズでも十分な大きさです。
サイズ感に関しては後ほど着用画も紹介しますので、そちらをご覧くださいませ。
内タグ
F02という表記から2002年製と読み取ることができます。
ゲッコーグリーンは2002年に1年だけしか生産されていないレアカラーになります。
着用画
outer : patagonia DAS PARKA gekko-green
tops : champion reverse weave
pants : levi’s lvc501xx 1955model
shoes : red wing 2268
172cm54kg痩せ型の自分がSサイズを着用してみました。
内側にチャンピオンのリバースウィーブを着用していますが、余裕を持って羽織ることが出来ています。
フロントのジップを閉めても窮屈感はまったくありません。
普段のサイズよりも1サイズ、着こなし方によっては2サイズダウンさせても平気なサイズ感になります。
ゲッコーグリーンに関しては自分もそうでしたが、アイテムだけで見ると「色が派手。。」「合わせ辛そう。。」といった先入観がありましたが、着用してみると意外と何でも合わせられるのでとても便利です。
まとめ
ダスパーカのゲッコーグリーンを始めとする廃盤カラーの購入は、古着屋さんやリユースショップという選択肢しかありません。
約20年前のアイテムになるので、汚れや擦り傷などがある個体がほとんどです。
それでも相場は非常に高騰しており、コンディション・サイズをどれだけ考慮できるかも大きな分岐点になってきます。
特にコンディションに関しては、良い状態のものは本当に見つからなくなってきています。
まるお