パタゴニアにおいて最も有名なアイテムといえば、恐らくクラシックレトロXの名前が上がるかと思います。
しかしそれと同じくらいに長きに渡りパタゴニアのアイコン的存在として愛され続けているアイテムがあります。
それが「パタゴニア シンチラ スナップT プルオーバー」(以下シンチラスナップT)です。
この記事では、そんなパタゴニアを象徴するアイテムとして高い人気を誇るシンチラスナップTについて解説していきます。
パタゴニア シンチラ スナップT プルオーバーとは?
シンチラスナップTは、1985年にパタゴニアから誕生したハイネックプルオーバーです。
パタゴニア独自のフリース素材である「シンチラ」が用いられており、最初にシンチラが使われた製品としても知られています。
その見た目の普遍的なデザインと見た目の可愛らしさに加え、手入れが簡単で抜群の保温性を得られることから、今もなお発売され続けているパタゴニアの定番アイテムでおりロングラン商品です。
パタゴニア シンチラ スナップT プルオーバー
実際に自分が所有している1990年代のシンチラスナップTを紹介していきます。
全体シルエット
現行のものに比べて身幅に対して着丈が短いシルエットになっています。
そのためサイズアップして着用してもそれほどだらしない印象にはなりません。
袖丈がやや長めの印象です。
素材感
生地にはパタゴニア独自のシンチラが使われています。
シンチラは軽くて柔らかく、肌触りが良く毛玉ができづらいという、フリースの弱点を消したような画期的な発明です。
ちなみに現行のモデルは、やや薄手のライト・ウェイトのモデルも展開されています。
袖
袖はパイピング仕様になっており、袖からの冷気の侵入を防いでくれます。
襟
襟はスナップボタンでの着脱のハイネック仕様になっています。
いい意味で首に密着しすぎないので、ハイネックやタートルネックが苦手な方でも首元に余裕を持たせて着用してすることができます。
胸ポケット
スナップボタン付きの胸ポケットが付きます。
この胸ポケットは、1985年の誕生当時は付いておらず、1989年から追加されたディテールになります。
胸タグ
胸タグのパタゴニアロゴには®️マークが入り、これは1990年代前半に見られるディテールとして古着界隈では希少な個体になります。
サイズタグ
自分が所有する個体はXLになります。
今となっては希少なアメリカ製になります。
ヴィンテージのシンチラスナップTの大きめサイズというのはあまり個体数が多くない印象で、状態の良いものはなおさら見つかりにくい傾向にあります。
ちなみに現行のものは同じ表記サイズでもヴィンテージのものよりも大きめな作りになっており、それに合わせて着丈も長めになっています。
個人的にはボックスシルエットの1980〜1990年代のシルエットが好きです。
内タグ
内側には洗濯タグと製品タグが付きます。
1番下のS1という表記から1991年に製造されたものであることが分かります。
着用画
tops : patagonia シンチラスナップT 90’s
pants : levi’s 606 90s
shoes : nike エアマックス97ウルトラ
172cm54kg痩せ型の自分がサイズXLを着用してみました。
このレトロな発色も1990年代ならではのカラーリングになります。
余裕のあるサイズ感なので、インナーにパーカーを入れてアウター的な着こなしも可能です。
もちろんシンチラスナップTの上からダウンなどのヘビーアウターを羽織ることも可能なので、コーディネートの幅はかなり広く持てるサイズ感になります。
サイズ選びの注意点
シンチラスナップTを古着で購入するときの注意点として、サイズ感が思ったより小さいことが多いです。
ヴィンテージのシンチラスナップTは現行のものと比べて小さめな作りになるので、購入の際には着こなしを考慮した上で慎重なサイズ選びをおすすめします。
まとめ
シンチラスナップTはパタゴニアの定番アイテムとして現行モデルも発売されていますが、個人的にはパタゴニアならではのレトロな雰囲気が存分に感じられるサイズ感とカラーリングのヴィンテージのものが断然おすすめです。
状態の良いものやサイズの良いものは年々少なくなってきており、それに合わせて価格も高騰化しているアイテムでもあります。
まるお