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デニム

高騰著しいブラックデニム!【80〜90s USA製 501 ブラック 先染め】

 

ジーンズといえば、インディゴで染められたブルージーンズをイメージする方が多いと思います。

ファッションの定番として、そしてヴィンテージ愛好家のマストアイテムとして長く愛されている不滅のアイテムでもあります。

 

そんなジーンズですが、今古着市場では「USA製リーバイス501」の高騰が進んでいます。

そしてその勢いを上回るかのように更なる高騰をしているのがブラックデニムの「リーバイス501ブラック先染め」(以下、501ブラック先染め)なんです。

ここ数年でその価格は急上昇しており、古着屋さんでも既に枯渇が始まっている今注目のアイテムなんです。

 

この記事では、実際に自分が所有する個体を紹介しながら501ブラック先染めについて解説していきます。

 

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501ブラックとは?

リーバイスがブラックデニムの製造を始めたのは1980年代後半と言われており、ちょうど赤耳の終わり頃の1986年頃と言われています。

90年代に入り瞬く間にヒットしたブラックデニム、90年代ファッションやY2Kファッションが注目される中、アメリカ製の古着の枯渇と重なり「501ブラック」の人気が今非常に高まっているのです。

そんな501ブラックですが、実はその染め方で「先染め」と「後染め」に分類されるんです。

 

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先染めと後染め

「先染め」と呼ばれる501ブラックが生産されたのは1980年代後半から1990年代前半の非常に短い期間と言われており、その短い生産期間から希少な存在として知られています。

1990年代後半からは「後染め」と呼ばれる染め方が主流となり、現行で販売されている501ブラックもこの後染めが主流となっています。

 

では「先染め」と「後染め」はいったい何が違うのか?

先染めブラックデニムはのブラックデニムは表糸に黒染めをした糸を使い、裏糸は白い糸を使ってそれらを縫製していきます。

それに対して後染めブラックデニムは、製品にしてから黒に染めるため、表糸・裏糸すべて黒になります。

 

それがどんな変化をもたらすの?

 

実はその表系と裏糸の色の違いが、経年の色落ちを大きく変化させるのです。

後染めのものはまさに漆黒で、どれだけ色が落ちても真っ黒、なかなかグレーのような色落ちはしません。

それに対して先染めのものは、経年と共に表糸と裏糸の表情が現れキレイにフェードしたグレーへと色落ちしていくんです。

 

まさにこの色落ちこそが先染めブラックデニムの最大の魅力であり、古着屋さんにおける501ブラックにおいても先染めの個体の方が希少性・人気共に高く、もちろん金額も高くなります。

しかし後染めには後染めの良さもあり、どちらが良いとは一概には言えず、あくまで個人の価値観になります。

501ブラック

全体シルエット

自分の所有する「USA製501ブラック先染め」になります。

80〜90年代の501らしく、やや細身のレギュラーストレートになります。

自分が所有している個体は前オーナーによって裾がカットオフされていたため相場よりも安く手に入りました。

 

ボタン裏

少し読み取りづらいですが、ボタン裏は653です。

これは工場番号を表しており、653工場は70年代だと工場番号16になります。

ヴィンテージリーバイスのイレギュラー品のレア物が多いことで知られコアなファンが多い工場番号16と同じ工場製のものになります。

 

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パッチ

パッチに関しては90年代の501と同じ紙パッチになります。

ウエスト31・レングス32の個体になります。

 

内タグ

こちらも90年代の501と同様の内タグがついており、USA製・ウエスト・レングスの表記を確認することができます。

 

裏側には製造工場と製造年月が記載されており、こちらは工場番号653、製造年月は38から88年3月と読み取れることができます。

ちなみに98年のものは刺繍タグになるので、88年製と推測できます。

こちらの個体はかなり初期の501ブラックになるかと思います。

 

ちなみに先染めは内側が白く、後染めは内側も黒くなります。

先染めが後染めかを見分けるひとつの材料にもなるので、覚えておくと良いでしょう。

 

脇割

赤耳以降の年代のものになるので、インシームは脇割になります。

 

赤タブ

赤タブはスモールeになります。

 

ボタンフライ

501なのでボタンフライになります。

 

色落ち

80年代ということもあり、ヴィンテージデニムのような縦落ちはしませんが、キレイにフェードしたグレーの色落ちが見られます。

このグレーの色落ちは先染めならではのものになります。

 

着用画

jacket : 90s made in USA ラルフローレン スウィングトップ
tops : vintage ボーダーカットソー
pants : levi’s 501 ブラック 先染め 80s
shoes : ニューバランス m990v3

172cm54kg痩せ型の自分がW31L32カットオフのものを実際に着用してみました。

普段W30〜31を穿くこともありウエストはマイサイズ、カットオフのレングスもちょうどいい感じでジャストサイズでの購入ができました。

実は501ブラック先染めはカットオフをすることでほつれる糸が白く出てくるので、先染めならではの魅力をカットオフでより引き出してくれるんです。

カットオフの個体は相場よりも比較的安く購入できるので、先染めカットオフの個体はサイズが合えば非常に買いです。

 

まとめ

少し前まではいわゆるレギュラー古着としていつでもどこでも古着屋さんで手に入った501ブラック先染めですが、今や高騰を続ける立派なヴィンテージデニムとなってしまいました。

まだまだ古着屋さんを探せば、価格は高くなったもののまだ出会えるアイテムです。

グレーにフェードしたブラックデニムはコーディネートに取り入れるととても大人っぽくまとめてくれるので個人的にも大好きな1本です。

 

まるお