トラッドな装いに外せないのがテーラードジャケット、そして秋冬のテーラードジャケットといえばやはりツイードジャケットです。
フォーマルな着こなしから、カジュアルコーデの外しのアイテムとしても活躍してくれる、1着は持っておきたいアイテムです。
ハリスツイードのジャケットは古いヴィンテージ物も存在し、その風合いはやはり新しいものと比べると独特の雰囲気を併せ持っており、古着ラバーからの評価も非常に高いアイテムです。
この記事では、実際に自分が所有する「ハリスツイードの1960年代のヴィンテージテーラードジャケット」を紹介していきます。
ハリスツイードとは?
ハリスツイードは、100年以上の歴史を持つ、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥の伝統的なツイード生地です。
世界的にも有名なハリスツイードですが、ハリスツイードと名乗れるのは島で採れた羊毛のヴァージンウールを使用し、染色から仕上げまで全て島民の手で行われ、手織りの編み機で編まれたツイード生地のみなのです。
ハリスツイード協会の厳しい基準をクリアしたものだけがハリスツイードと認められ、その証としてオーブの商標が与えられます。
ハリスツイードが使われたものには、テーラードジャケットをはじめコートや手袋などの小物にも使われており、冬を代表する素材としても高い人気を誇ります。
60s ハリスツイード テーラードジャケット
ここで自分が所有する1960年代のヴィンテージのハリスツイードのジャケットのディティールを紹介していきます。
全体シルエット
自分が所有する個体は、テーラードジャケットにしてはやや着丈がそれほど長すぎないので、カジュアルな着こなしにもハマってくれるシルエットです。
古い個体特有のやや「いなたい」シルエットをしています。
ヴィンテージのハリスツイードの購入にあたってはかなりの個体を見てきましたか、サイズ感は個体差が非常に大きいです。
着丈が長いもの、袖丈が長いもの、肩幅だけ窮屈なもの、などなど恐らく前オーナーがオーダーなどで作ったものもあるんでしよう、かなり個体差があるので試着はマストかと思います。
素材感
非常に丁寧に織られたハリスツイード生地は素晴らしいなひとことです。
ヴィンテージ特有のディティールとして、1960年代くらいまでのハリスツイードはかなり生地の厚みがあり、ガシッとした生地感が特徴的で、それ以降の年代のものとは明らかにその風合いが異なります。
当然相場も古いハリスツイードの物は高くなりますが、個人的にはこの年代までの生地感がとても好きで、この個体も頑張って探して購入した思い入れのあるジャケットです。
ハリスツイードは長く着用でき、さらに経年変化も楽しめるとても魅力的な素材です。
内ポケット
ハリスツイードを証明するオーブのタグが付きますが、このタグによっておおよその年代を特定することができます。
この赤と緑のオーブのタグは1960年代についていたタグになります。
内タグなので決して主張するポイントではありませんが、脱いだ時にサラッと見えるのがとてもかっこいいんですよね。
ボタン
フロントボタンと袖のボタンはくるみボタンになります。
ボタンに関しては年代とはあまり関わりがありませんが、個人的にはハリスツイードにはくるみボタンが1番しっくりくる気がしています。
着用画
jacket : Hariss Tweed テーラードジャケット 60’s
tops : addidas トラックジャケット 90’s
pants : イギリス軍 No.2 ドレスパンツ
shoes : Red Wing 2268 pt91
172cm54kg痩せ型の自分が実際に着用してみました。
全体はフォーマルめにして、トラックジャケットで遊んでみました。
ハリスツイードのテーラードジャケットはサイズ表記などはないのですが、概ねM〜Lサイズくらいの大きさかと思われます。
インナーにニットや厚手のスウェットを挟んでも問題ないサイズ感です。
ツイードジャケットはアウターとしての使用場面もあるかと思いますので、パタパタのジャストサイズよりはややインナーに着込めるサイズ感の方が個人的にはおすすめです。
まとめ
ヴィンテージのハリスツイードジャケットは1970年代まではかなりの確率で古着屋さんでも出会えますが、それより古い1960年代以前のものとなるとなかなか見つけることができません。
運良く出会えても価格が異常に高かったり、サイズや柄・色が好みでなかったり、虫食いなどの状態に難ありなど、自分の納得のいく1着と出会うのが非常に難しいヴィンテージアイテムです。
その分出会えた時の喜びはひとしおなので、探している方は是非根気強く自分にぴったりのものを探してみてください。
ハリスツイードのテーラードジャケットは大人の男性にぴったりのアイテムで、本当に長く使えるアイテムなので気になった方は是非チェックしてみてくださいね!
まるお