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ミリタリー

【US ARMY OG107 ベイカーパンツ】貴重な50sサイドアジャスター付き!購入レビュー

 

古着の定番、ミリタリーの定番、軍パンの定番として人気の高い「US ARMY OG107 ベイカーパンツ」(以下、OG107 ベイカーパンツ)は数年前までは古着屋さんに山積みの状態で売られておりました。

どころが近年のヴィンテージブームの流れから、その数が枯渇しつつあります。

特に年代の古い1950年代のものは、血眼になって探さなければなかなか出会えないものとなってしまいました。

昔は気軽に買えていたものがどんどん数がなくなり見つからなくなり、その価格も高騰していくという、ヴィンテージ古着あるあるがついにOG107 ベイカーパンツにまで押し寄せてきました。

 

この記事では、実際に自分が所有する50年代のOG107 ベイカーパンツを紹介していきます。

 

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US ARMY OG107 ベイカーパンツとは?

正式名称は「US ARMY OG107 ユーティリティパンツ」と呼ばれ、長い間アメリカ軍で採用されていたものになります。

  • OG→オリーブグリーンの頭文字
  • 107→アメリカ軍のカラーコード

上記からOG107と言われており、当時は戦闘以外の作業の際に作業用のパンツとして使用していたことからユーティリティーパンツと呼ばれていました。

ベイカーパンツと呼ばれるようになった経緯は諸説ありますが、アメリカ軍のコックやパン職人が着用していたことからこう呼ばれるようになったとの説が定説かと。

 

OG107 ベイカーパンツは1940年代後半から採用が始まり、当初はヘリンボーンツイルの生地を使ったものでした。

1950年代からはコットンサテンに、1970年代からはコットン×ポリエステルの素材へ変化するなどベースの形は残しながら細かいディティールを変えていきます。

 

ちなみに40年代のヘリンボーンツイルのベイカーパンツはスペシャルヴィンテージとして大変高額なものとなっています。

60年代のコットン100%のものまでが経年変化を楽しめる素材感として、非常に人気が高い年代となっています。

US ARMY OG107 ベイカーパンツ

全体シルエット

テーパードの効かないワイドストレートのシルエットになっており、個人的にはこのゆったりしたやや野暮ったいシルエットがかなりツボです。

60年代後期からテーパードが効いてくるため、ワイドストレートが苦手な方はそれ以降の個体を探すと良いと思います。

テーパードが効いたものはそれはそれでとても綺麗なシルエットなのでおすすめです。

 

素材感

コットン100%のバックサテンが使われており、光沢感のある素材です。

しっかりと穿きこむことで、くたっとした柔らかい質感になり経年変化が楽しめます。

70年代からはコットン×ポリエステルになり、手入れは簡単になりますが風合いといった面ではやはり60年代までのコットン100%のものがおすすめです。

 

非常にさらっとした素材のため夏でも穿ける軍パンとしても知られています。

 

サイドアジャスター

60年代初期に姿を消すディティールになります。

このディティールが非常に人気で、「アジャスター付きのOG107 ベイカーパンツ」と明確に型を絞って探されている方も多いです。(自分もそのひとりでした笑)

このアジャスターのおかげで自分はベルトなしで穿いています。

 

サイドシーム

古いヴィンテージものによく見られるダブルステッチとなっています。

この部分がダブルステッチになっていることで、経年によるアタリがつき穿いた時に表情が出てくれるんですね。

60年代後期ころから失われていくディティールです。

 

フロントポケット

こちらもサイドシーム同様のディティールで、フロントポケットの縫製もダブルステッチとなっており、同じく60年代後期頃からシングルステッチへと変わっていきます。

このL字型のフロントポケットがいわゆるOG107 ベイカーパンツの顔になります。

トップスをタックインしてこのL字をしっかりと見せて穿くのも良いですね。

 

ボタンフライ

フロントは古いヴィンテージによく見られる尿素ボタンの平ボタンになります。

これも年代が進むにつれて、平ボタン→UFOボタンへと変わっていきます。

ボタンに関しては欠損などで交換されている場合があるので、購入の際はチェックすることをおすすめします。

 

70年代になるとジッパーフライへと変わります。

 

バックポケット

大きくフラップのついたバックポケットを両サイドに備えます。

フロントポケットも然りですが、OG107 ベイカーパンツはポケットや腰回りが非常に魅力的なディティール満載なので、わざとタックインして見せて穿きたくなるんですよね。

 

サイズ表記

50年代後期のものはステンシルでのサイズ表記になっているんですが、、自分の持っている個体はもはや消えかかっていて解読不能となっています。。

それでもうっすらとステンシルの跡が確認できます。

恐らくサイズはsmallかと思われます。

 

サイズ表記も年代で大きく変わり、ステンシルからラベルに、small・medium・long表記からインチ表記に、といった具合に変化していきます。

 

着用画

tops : pinkfloyd t-shirts
pants : US ARMY OG107 ベイカーパンツ
shoes : converse ct70

172cm54kg痩せ型の自分がsmallを実際に着用してみました。

裾は長いのでロールアップして穿いています。

ゆったりとしたワイドシルエットがご覧頂けるかと思います。

コーディネートも選ばず、真夏でも全然穿ける素材感なので非常に汎用性の高い1本です。

素材が柔らかいため、パンツの太さの割に変なボリュームが出ないので靴は革靴でもローテクのスニーカーでもなんでも合わせやすいです。

女性が履いても非常に素敵な軍パンだと思います。

まとめ

年代によってもさまざまなディティールが存在するOG107 ベイカーパンツ、是非ご自分が一番しっくりくる1本と出会えることを願っております。

古い年代のものはすでに枯渇と高騰が始まっていますので、お早めにチェックしてみてくださいね。

 

まるお