ミリタリーウェアにおいてはその性質上、多くがカーキやオリーブといった色が使われており、黒のアイテムというのはなかなか存在しません。
ブラックカラーのミリタリーウェアというのはそれだけで非常に希少な存在であり、シティユースとしても大変使いやすい色でもあります。
この記事では、そんなブラックカラーのミリタリーウェアとして人気と高騰が進んでいるのロシア軍のタンカースジャケットについて解説していきます。
ロシア軍(旧ソ連軍) タンカースジャケットとは?
ロシア軍タンカースジャケットは、ロシアになる以前の旧ソビエト軍で1940〜1980年代に採用されていたジャケットになります。
タンクマンのためのジャケットということでタンカースジャケットと名付けられていますが、タンクマンとは戦車部隊のことを指しており、戦車部隊のために作られたジャケットになります。
ロシアは非常に寒い寒冷地のため、その寒さに耐えうるよう非常に防寒製の高い作りになっています。
ミリタリーウェアとしては珍しいブラックカラーですが、漆黒ではなく墨黒のような色味をしており、経年と共に変化していくのも大きな魅力となっています。
ロシア軍(旧ソ連軍) タンカースジャケット
実際に自分が所有しているタンカースジャケットのディテールを紹介していきます。
全体シルエット
シルエットは身幅が広く取られたボックスシルエットになります。
かなり大きめな作りをしているので、内側にしっかりと着込むことができます。
素材感
生地は二重になっており、高密度で織られたコットン素材になります。
モールスキンをさらに分厚くしたような生地感で、見た目以上に着用すると温かいです。
墨黒のような色味をしており、非常に高い当たりがつきやすく、経年と共に白っぽい当たりが出てきて非常にかっこいい経年変化をしていきます。
襟
エリマキトカゲのような大きな襟が特徴的で、フロントも比翼仕立てになっており冷気の侵入をしっかりと防いでくれます。
袖
袖はボタンで調整可能になっています。
フロント
フロントには胸ポケットと両サイドにポケットが付きます。
サイドポケットの内側は起毛素材となっており、しっかりと手を温めてくれます。
フロントにはループが付いており、手袋などを引っ掛ける用途として使用できます。
裾
裾にはベルトとバックルが付属しており、この部分で留めて着用することができます。
細かい部分までしっかりと作り込まれたディテールがかっこいいですね。
内側
内側もしっかりと高密度に織り込まれたコットン素材となっており、しっかりした防寒製を誇ります。
ステンシル
内側にはサイズを表すステンシルが刻印してあります。
自分が所有しているのは50-4というサイズで、XL相当の大きさがあるかと思います。
こちらはロシア軍特有のステンシルですが、ミリタリーファンにとってはステンシルはテンションが上がる萌えポイントかと思います。
フード
取り外し可能なフードが付属します。
着用画
outer : ロシア軍 タンカースジャケット
jacket : TCB jeans 20’s jacket
pants : uniqro
shoes : converse jackpurcell
172cm54kg痩せ型の自分がサイズ50-4を着用してみました。
かなり大きめなので、袖も折り返して着用しています。
手に取ってみると少々重さが気になりますが、着用してみると重さはほとんど感じません。
かなり厚手のコットン素材なので、しっかりした防寒製があり、内側にニットやフリースを着れば真冬でも問題ないくらいの温かさです。
コットンなので蒸されたりもしないので、秋〜冬の長い期間にわたって着用可能です。
まとめ
ミリタリーウェアでブラックカラーというのは本当に希少なアイテムになります。
コーディネートも非常に組みやすく、細かいディテールや経年変化もとても魅力的ななアイテムで年々高騰化が進んでいる印象です。
余談ではありますが、あのジョンレノンがそうであったようにミリタリーウェアを纏うのは反戦の意味が込められています。
1日も早くこの世界から戦争や紛争がなくなり、平和な世界が訪れることを願ってやみません。
まるお