Giant Steps / John Coltrane
コルトレーンらしいコルトレーンが聞けるアルバムといえばやはりこのアルバムは外せません。
音を敷き詰めたようないわゆるサウンドオブシーツが存分に聞けるこの作品はコルトレーンのサックスをこれでもかと浴びることのできる1枚です。
1.Giant Steps
「これぞコルトレーン！」という1曲からでアルバムは始まります。
息つく暇もないくらいにびっしりと敷き詰められた音達、これがまた聞いていてなんとも気持ちが良いんです。
シーツオブサウンドの醍醐味が凝縮されたような1曲です。
名曲、必聴です。
2.Cousin Mary
1.と比べるとコルトレーンのサックスはややマイルドな印象を受けるが、それでもしっかりとサウンドオブシーツに触れることができる名曲。
途中のピアノ・ドラムソロがいい味出しています。
3.Countdown
こちらもコルトレーンが冒頭から大暴れしている1曲です。
非常に短い曲ではありますが、全力疾走で駆け抜けていきます。
ここまで来ると聞き手によって好みが分かれるかな？
4.Spiral
レコードだとA面最後の曲。
相変わらずのコルトレーンの爆走サックスが耳に残る1曲です。
このアルバムは聞いていて落ち着くというよりは、ノリノリでガンガン行こうぜ！的なテイストなので、通して聞くにはちょっと体力が必要な1枚かもしれませんね。
反対に活動中のBGMにはテンションアップにもってこいの1枚です。
はたしてB面はどうなることやら。。
5.Syeeda’s Song Flute
キャッチーなメロディーが耳に残る1曲で、コルトレーンのサックスもそれほど激しくなく非常に聞きやすいです。
中盤のピアノソロがオシャレな雰囲気をより引き立てています。
個人的にもとてもお気に入りの1曲ですね。
6.Naima
ここにきてようやく？のスローナンバーです。
繊細な音の響きは夜にぴったりの1曲です。
儚く美しく響くピアノの音色もより一層センチメンタルな雰囲気へと誘ってくれます。
コルトレーンのすごさって、サウンドオブシーツみたいな豪快な演奏から、この曲のような情感あふれるバラードまでこなせる振り幅の広さなんですよね。
うーん、すごい。
7.Mr. P.C.
アルバムの最後を飾るのは再びコルトレーンの爽快な演奏が特徴的なこの曲。
こちらも聞いていて非常に気持ちが良い1曲です。
そんなわけでこのアルバムは幕を閉じるのですが、聞き終わると無性にまた聞きたくなるという中毒性を持ったアルバムなのです。
まとめ
ジャズの名盤と言えば必ず紹介されるコルトレーンの「ジャイアントステップス」、とは言え意外と好き嫌いの分かれる1枚かと思います。
好きな方は聞けば聞くほどのスルメ感がありますが、苦手な方はやや敬遠しがちな部分があるかもしれません。
それでも歴史的名盤なのは変わらないんですけどね。
まるお
