ブログ記事で複数の商品を紹介するときなどに「おすすめランキング」や「ランキングtop5」など個人でランキング付けをした記事を書きたくなることありませんか?
このランキング記事なのですが、実は景品表示法に抵触する可能性を孕んでいるので注意が必要です。
この記事では、ブログにおけるランキング記事について詳しく解説していきます。
ブログアフィリエイトで気をつけたいことをまとめた記事も是非合わせてご覧ください。
景品表示法とは?
景品表示法とは?
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することなどにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。
出典:消費者庁
景品表示法について簡単に言うと、消費者が正しい判断をできなくさせるような広告や言い回し、虚偽、誇大広告を取り締まるためのものです。
また2023年10月1日より、ステルスマーケティング規制(以下ステマ規制)によりアフィリエイト広告を掲載する場合には、「広告」「PR」など明確に広告と分かるような表示が義務づけられました。
このことにより、ブログなどによるアフィリエイトの取り締まりもいっそう厳しくなり、景品表示法においても同様のことが言えます。
ランキング記事の注意点
結論から言うと、「ランキング記事はすべてアウト」というわけではありません。
しかし、ランキング記事を書く上で必ず守るべき注意点を解説していきます。
ちなみに、自分自身過去にある某有名ASP社より「景品表示法に抵触の疑いがある記事」としてランキング記事の削除を求められたことが実際にありました。
もちろんその記事は速やかに削除しましたが、先述のステマ規制により各ASPの取り締まりも厳しくなってきています。
ランキングの根拠
ランキング記事を書く際には、必ずそのランキングの根拠が必要です。
なぜその順位なのか?2位と3位の具体的な順位決めの理由は何か?すべてにおいてそれらを裏付ける明確な根拠が必要になってきます。
ただアフィリエイトの報酬額が高いものを適当に並べただけのランキングはNGです。
5W1H
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(だれが)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
ブログのランキングで明確な根拠を記述するためには、5W1Hが必要になってきます。
いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように、そのランキングの順位付けがなされたのかを、誰が読んでもしっかりと把握できるような解説が必要になります。
やや厳しい言い方かもしれませんが、その点が曖昧で根拠が書けないようなランキングは「個人由来の根拠も信憑性もないランキング」として消費者の自主的な購買選択を妨げる記事と判断される可能性もあります。
「No.1」「超おすすめ」などの記載について
景品表示法は、消費者が正しい判断をできなくさせるような広告や言い回しを取り締まるためのものである点から、誇大広告も違反となります。
ブログのランキング記事でよく見かける「No.1」や「超おすすめ」といった表記は誇大・誇張した表現と見なされる可能性が十分にあります。
個人的な評価を表すような表現であれば問題ないですが、読者の購買意欲を駆り立てるようなあまりに誇張した表現は避けなければいけません。
不実証広告規制
消費者庁長官は、商品・サービスの内容(効果、性能)に関する表示についての優良誤認表示に該当するか否かを判断する必要がある場合に、期間を定めて、事業者に表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる。事業者が資料を提出しない場合又は提出された資料が表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものと認められない場合は、当該表示は、措置命令との関係では不当表示とみなされ(7条2項)、課徴金納付命令との関係では不当表示と推定される(8条3項)。
出典:消費者庁
消費者庁の公式サイトにおいても記載のある通り、「表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出」を求められる可能性も十分にあることを覚えておきましょう。
どうしてもランキング記事が書きたいなら
実際にランキング記事を書かれているブロガーの方はたくさんいらっしゃいます。
確かにランキング記事は読者にとっても非常にキャッチーで、購入意欲を刺激することができるのでアフィリエイト成約にもつながりやすいことも確かです。
しかし、そのランキングの内容の根拠を尋ねられた時に明確に説明ができるようにしておくことが、ランキング記事を書く上での絶対条件になります。
以下は、どうしてもランキング記事を書きたい!という人への対策方法になります。
実際に全ての商品・サービスを利用してから書く
これはランキング記事を書く上での絶対条件、というか読者に対するマナーです。
実際に使ったこともない商品やサービスを評価する権利はありません。
商品やサービスを提供している企業に対しても大変失礼な行為です。
ランキング形式で商品やサービスを紹介するなら、最低限それらを実際に使用することが絶対条件になってきます。
順位付けをしない
その道のプロでもない、実際に商品やサービスを使ったこともない、そんな人間が順位付けなど基本的にはできるはずがありません。
順位付けをしない「おすすめ◯選」といった商品・サービス紹介であれば、誇大な言い回しをしない限り法律に抵触する心配はありません。
また、「実際に使ってみた感想・レビュー」といった記事も読者からすれば非常に有益な記事になります。
比較記事にする
もうひとつおすすめなのが、比較記事です。
ランキングによる順位付けではなく、あくまで商品同士・サービス同士を比較しただけの記事であれば問題ありません。
こちらも読者にとっては非常に有益なものになります。
優劣をつけるのはブログを書く作者ではなく、あくまでそれを読んだ読者が最終的に判断することです。
ランキング記事は書かない方が賢明
ランキング記事はブログの収益化にも結びつきやすいテクニックとしてさまざまな媒体で紹介されていたりしますが、個人的にはランキング記事は相当な根拠と専門性を持った分野以外は避けた方が賢明だと思います。
ASPからの指導も今後いっそう厳しくなることが予測されますので、あくまでクリーンなやり方でブログ運営を頑張っていきましょう。